怪盗Jewelcross2 (ページ16)

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8～3～途中から過去～ページ16

安井side

佐久間「あの、ちょっと聞きたいことあるんだけどいい？」

阿部「何？」

佐久間「何でやっすーと阿部ちゃんって怪盗やってるの？」

今はお客様もいないしカウンターで如恵留が１人で仕事してるから話してもいいかもな。

阿部「俺の理由は今度話すから」

安井「俺の理由だけ聞いてもらっていい？佐久間くんなら話してもいい気がしたから。」

佐久間「うん。」

安井「あのね・・・」

～過去～

俺は普通の家庭で親もいて、一人っ子だった。

小学生になった年に、親が離婚して俺は母さんに引き取られることになった。

でも離婚する前に父さんから最初で最後のプレゼントを貰ってた。それがマリア・ルビーのブレスレットだった。

安井父「謙太郎、俺と別れてもそれはずっと大切にもってろよ。」

そんな言葉を残して。

それからずっとこれは大切にもってた。
俺の誕生石のルビーだってこともあったのかと少しは思っていた。

母さんは離婚してから忙しくなった。
朝から仕事に出かけて、帰ってきたら少し仮眠をとってまた仕事。
俺はまだ小学生だったし
一人っ子だから何もできないのが悔しかった