22話 ページ22
「きりーつ。れい。」
やっと午後おわったあああああああああああああああ
ほんとしんどすぎる。ぴえんなんだが。
「A帰るよー」
「うっす!」
凜に呼ばれて2人で帰ることに。さっき打ち明けようとしたことを打ち明けたいが、なにせあのチャイムのせいで勇気が無くなった。そしてタイミングも無くなった...
どうしようか悩んでる時に「あんたなんか話あるんでしょ」って言い出せない私を見かねた凜が話題をふってくれた。
こういう所で察しがいいのとかほんとに助かる。ありがち。
じゃなくて、
「うん。付き合ってる人のことなんだけどさ、ここじゃなんだ私の家行こ」
「いーよ。久しぶりじゃんAの部屋入るの。」
「確かに笑」
「お邪魔しまーす。」
「邪魔するなら帰ってー」
「すんません。」
こんなくだらないやり取りをしながら部屋に行く。なっちゃんのオレンジを手に持ちながら...。(深い意味は無い)
「で?話って?」
「あのさ、凜を信用してるから言うし多分なにかない限り凜以外に打ち明けないと思うんだけど、私江口拓也と付き合った。」
「ふーん。いやは?」
「えへ」
「いつもの妄想????ついに頭とち狂っちゃった?」
「至って正常。なんなら通話履歴見せてあげるよ」
そう言いながらお昼の通話履歴や普段のトーク履歴などを見せた。
「いや、なんか珍しく濁してくるからあんましいい人じゃないのかなって思って。ヤのつく人と付き合ってるのかとてっきり思ってた。」
「ヤのつく人は推しだけども!!!!!!あんな綺麗なヤのつく人居ないから」
「まさか推しとしかもリアコ相手と付き合ってるとはねぇ〜。」
「告白された私が一番びっくりしたのわ。」
「ちゃんと空の事言ったの?」
そう。そこがずっと引っかかっていた。空のことを伝えたところで江口さんには関係の無いことだ。ただ、この胸のモヤモヤを無くしてくれるのは江口さんしかいないと思う。だからこそ打ち明けるべきかどうか。
「...はぁ。あんたがいつもひとりで抱え込もうとした時助けてあげてるのは誰?」
「凜...?」
「そう!私。ただあんた最近病みすぎて助けられるのにも限界が来そうなのよ。私がゆうくん(梅原裕一郎)を愛す時間が減る!!!!!!」
「あ、はい。」
「あんた気づいてないかもしれんけど前の可愛い系の顔の子と別れるちょっと前あたりから弁当食べてる時泣いてんだよ。」
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作者名:椛 | 作成日時:2020年6月15日 22時