未来予知 ページ38
嵐の論考行賞も終わり、色んな人に呼ばれていたがまずは、あの人と話をつけなければならなかった。
秦国丞相 呂不韋とその四柱。
呂不韋 「改めて五千人将昇格への、
祝いの言葉を述べておこう。
そして、歌姫としてようこそA」
この場に集まってる有力者は数少ないとはいえ、みなそれなりの権力や実力者であろう。部屋に張り詰める空気が重く苦しい。
そんな男達の中だからこそ、
彼女の美しい微笑みは場違いに輝いた。
A「呂丞相…。歌姫として、丞相様の為に働きますが、私はあくまで陣営とは関係ない部外者。
そこを夢夢お忘れなきように…」
蔡沢 「フォッ…。
一度言った言葉は曲げん強情な娘じゃのォ〜」
李斯 「…女の身で、丞相様の手をこれ以上煩わせる事は得策ではございませぬぞ、A殿」
A「あら！李斯様。
…心配してくださるのですか？
見た目と違ってお優しい方なのですね」
李斯 「べッ…、別に心配などッ！！／／／
か弱い御身の為を、お、思えばこそっ…」
あの仏頂面な李斯が、Aの笑顔を向けられた途端真っ赤に染まる。いい年して性懲りもなく…と李斯自身も思ってしまうが、見たことないようなAの美しさに舞い上がらない男がいようか…。
彼女に望まれれば、どんな事で叶えてあげたくなる…まさに男を惑わせる魔性の微笑みだった。
武功のこと以外は、興味なさそうな蒙武と、
あの李斯をさっそく誑し込んだ彼女に
興味を持つ蔡沢。
呂不韋 「……李斯よ」
ギロッと目の端で睨み付けられれば、あっという間に真っ赤な顔が真っ青に変わった。上と下に挟まれまさに板挟みである。丞相から睨まれればこれ以上、気軽に彼女と話すことも出来ず口を閉ざす。
そこに、
今まで無言を貫いていた昌平君が立ち上がる。
昌平君 「丞相…彼女は
軍師学校の頃から
私の弟子として育ててきました。
…彼女の面倒は、私がします」
普段自分から何かを買って出ることは少ない男が、名乗り出るとは…。この娘はどこまで周りの男達を翻弄するのかと蔡沢は笑いを堪えるので必死だった。
呂不韋 「そちに任せれば、問題ないであろう…。
頼んだぞ、昌平君」
昌平君 「…ハッ！」
A「…(先生がいてくれれば、
私も少し安心かも…)」
なにせ自分の事をまだ受け入れてくれる人の方が逆に少ない。大王派の人間だから、当たり前といえば当たり前か。
昌平君 「…では、A。こちらへ」
A「はい」
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イルカ - とっても面白いです！！続きが気になって気になって… 更新、楽しみにしてます！ (2020年11月11日 16時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - のだめさん» のだめさん。リクエストありがとうございます！明るいシリーズ書きたかったので早速書いてみますね！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: 32e2b69621 (このIDを非表示/違反報告)
のだめ - このシリーズの４？くらいで、もしも結婚したら的な小話あったじゃないですか、、リクエストで、呉鳳明と項翼、白麗の3人も見てみたいです (2020年11月3日 21時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 鮮花さん» リクエストありがとうございます！こっちか、外伝の方に書いてみますね！ (2020年10月24日 19時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
鮮花 - リクエストで、番外編で昌平君との話を見てみたいです。「甘めで (2020年10月23日 20時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年10月6日 22時
