柳緑花紅.2 ページ23
二人で盛り上がって話していると、
横にいる昌文君からまた驚きの声が上がる。
昌文君 「…A。
お前もその格好で行くのか…？
(大王様が様々な着物を送っていたはずだが)」
信のように貧相とは行かないまでも、
戦の時のように甲冑を着ている彼女。
…着飾った姿を大王様に見てもらえたら、きっと喜んで頂けるのに…とつい思ってしまう。
A「せっかく政から色々贈ってもらったのに、
ごめんなさい…。
あんまり目立ちたくなくって…」
今回のAの武功を思えば、昇格は間違いない。女の身である彼女がそれを公にして、騒がれるのも大変だろう…という気持ちは十分に理解できた。
昌文君 「…よい。
大王様が式典の後に時間を取っておる。
…必ず、…必ず！！来るように！」
A「…はい(なんで二回言ったんだろ？)」
信 「チッ…(俺も行こ〜)」
Aとの時間を邪魔すれば、我らの王が
取り乱してしまうのは、承知の上だ。
しかも、今回は久方ぶりの再会。
…大王様には、
好いた女との癒しの時間になるだろう。
だか、この鈍感娘はいつになったら
大王様の気持ちに応えてくれるのか…と
不安げに見つめる。
出会った頃よりも
Aの雰囲気が、圧倒的に
大きくなっている事に驚く昌文君。
きっとこの戦で、また乗り越えて
成長してきたのだろうと…一目瞭然だった。
また、心なしか女としても、より艶やかに
どこかしら色気が漂っている気がする。
男ばかりの戦場で、もし違う男と結ばれていたらと思うと、自分の首が危ない…と背筋が凍りつくので考えるのを止めた。
A「信っ！いくよー！！」
信 「おいっ！置いてくなよー！」
年相応にしたら、まだ若い二人。
楽しげにじゃれ合いながら、式典に向かっていく二人を親心で見守っている自分に気づく。
昌文君 「…(王騎よ…、お前の娘は、
今日も元気に過ごしているぞ…)」
戦友が最後まで守りたかった宝物。
美しく成長していくAを、
奴にも見せてやりたかったと、感傷的になった。
⭐⭐
A「あれ……信どこいった？」
論功行賞の場に着くと、そこには今回参加した武将達と周りを囲むように文官達が溢れていた。さすが有力者の集まりとあって、豪華絢爛である。
後ろの方に、隠れるようにいたAだったが、
信とはぐれて寂しくなってきた。
そこに、思っていた人物を引きづるように
連れてきた蒙恬の姿が目に入る。
A「恬だっ！！」
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イルカ - とっても面白いです！！続きが気になって気になって… 更新、楽しみにしてます！ (2020年11月11日 16時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - のだめさん» のだめさん。リクエストありがとうございます！明るいシリーズ書きたかったので早速書いてみますね！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: 32e2b69621 (このIDを非表示/違反報告)
のだめ - このシリーズの４？くらいで、もしも結婚したら的な小話あったじゃないですか、、リクエストで、呉鳳明と項翼、白麗の3人も見てみたいです (2020年11月3日 21時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 鮮花さん» リクエストありがとうございます！こっちか、外伝の方に書いてみますね！ (2020年10月24日 19時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
鮮花 - リクエストで、番外編で昌平君との話を見てみたいです。「甘めで (2020年10月23日 20時) (レス) id: 23c6c86966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年10月6日 22時
