月下美人の君.2

Too much work.2 ページ35

昌平君 「…そこの巻物を取ってくれ」

A「はいっ」


先生の手伝いして、どれくらいの時間がたっただろう。来た時は昼だったのに、もう夜が暗くなっている。


A 「(…もうこんな時間)」

先生の真剣な仕事を、邪魔しちゃいけないと思い、なんだかんだ聞き忘れてたみたいだ。

また巻物の指定が来たが、今度はAが手を伸ばしても届きにくい所にあった。
ひょんっひょんっと飛んでみても、カスリもしない。
どうしたものか…と下を向くと、複数の本が山ずみになっており、いけないと分かってても一度乗って試してみようと思った。

✴


昌平君 「……」

先ほどからガタガタと、うるさい音がするが、今はこの巻物だ。少しでも多く秦国の為に…と、毎日寝る間も惜しんで働いている昌平君は、たまに仕事のしすぎて無精ひげになっていたりする。


A「…せ、せんせい、助けてっ！」

だからなのか、これは仕事のしすぎて目がおかしくなったのか。
日頃目をかけている可愛い生徒Aの、生足が丸見えなのは。


どうやら高いところから、降りれなくなったらしく、必死にしがみついてる。
状況は把握できたが、艶かしい白い足が見える度に、昌平君は赤面し、咳払いしてなんとか自分を律した。

昌平君 「…待っていろ。今行く……ッ！！」

A「…きゃっ！」

ちょうどAの真下についた時に、限界がきたのかAの手が離れ、昌平君の上に降ってくる。いきなりの事と、働きすぎで寝不足であろうことか即座に対応出来ず、Aが落ちてきて下敷きになった。


昌平君 「…(腰を打ったな)」
地面に倒れこんだが、幸い軽症で済んだ。
腰に重みを感じるのは、Aがいるからである。そういえば、彼女に甘えて手伝いをやらせすぎた…と当初の目的を思い出した。ふと、彼女の無事を確認するために、彼女の方を向くと…



昌平君 「……ッ！／／」



昌平君の上に、股を開いた状態で落ちたAがいた。
彼女が「…ぃてて」と動くたび、自身のモノがどうも擦れてしまい、
ビクッと昌平君は体を揺らした。


仕事のやりすぎは毒だという事を、身をもって感じた。
なぜなら、女性とはいえ、自分の生徒に身体が反応してしまっているからだ。

Too much work.3→←Too much work

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す