Breaking Dawn.7 ページ29
ーーその瞬間、まるで爆発が起こったような衝撃音が響き、全員が入り口を向いた。
黒馬に乗った全身鎧の大男が、目にも止まる勢いでこちらに向かってくる。
入口を警備していた野盗達は、その男の一刀に触れるだけで吹き飛ばされるように、次々と飛んで行った。
野盗「なッ……なんだあの化け物は…？」
野盗「おいッ！入口を守ってやつはどこいった？！」
一発触発だった野盗達も、怯え戸惑いどう身動きしていいかわからず、怒声だけが響き渡る。
Aも視線を向けたが、最奥にいる場所からは凄まじい土煙しか見えなかった。
蒙恬「Aッーーーー！！！」
すると、左側から別動隊として蒙恬が率いていた山の民と馬に乗って走ってくる姿が見えた。
A「恬っー！！…んッ！」
想っていた彼が助けに来てくれたことにまた涙が流れるが、突如叫びした彼女の口を背後の男が騒ぐなとふさぐ。
蒙恬「…………そこかっ！」
ここまで全力を出して飛ばしてきた蒙恬は汗だくで、なりふり構っていられなかったが、やっと愛しい彼女の姿を見つけることができた。
……が、目の前に広がったのは、口をふさげれ、涙を流し、着物は肩までずらされて、
胸や足がさらけ出されているAの姿だった。
蒙恬「……………………！！！」
瞬間、全身の血が逆流するような怒りで震えた。馬のたずなを切れそうなくらい強く握りつぶし、馬の腹を蹴った。進行を邪魔しようと出てくる野盗どもには、容赦なく刃を浴びせる。
鬼神のように突進してくる蒙恬の姿に、恐れ慄き、背後にいた男はAの首に刃物を当てて、人質として身を守ろうとした。
野盗「く、くるなぁ…！」と叫び、Aの抱きかかえようとする。
周囲の者は何をやっているのだ…と、汗だくで前と後ろに首を動かしてた。
後ろを振り向いた瞬間、信じられない光景が広がった。
それは……自分以外の野盗が全員倒れている姿だった。
バカラ…と馬のひずめの音は思ったより近くから響き、その男は背筋固まる。
A「…んっーーー！(王賁くんっー！)」
そこには、視線だけでも人を殺せそうな程、血管を浮き出し、おびただしい血のついた槍を持った王賁がいた。
あっという間に、蒙恬もたどり着き挟み撃ちにした。
野盗「ち、近づくなぁっ！…女を殺すぞ！」
二人の圧倒的な空気に、腰が抜けて全身をプルプル震えさせながら男は醜く叫ぶ。
Aの首に剣を向け、そこからツーと血か流れる。
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた！絡みが待ちきれません…！！楽しみです！ (2020年8月7日 21時) (
レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます（笑）これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…！この小説の言葉使いが上手で感動してます！この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです！！頑張ってくださいずっと応援してます！投稿楽しみです！ (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月2日 12時
