Breaking Dawn.3 ページ25
改めて、最後に祖父や一族の皆と語り合い、また会いに来ると約束した。お互いに生きていれば、必ずどこかで道は繋がっていると信じて。
✴
一族の屋敷を抜け、蒙恬と王賁との待ち合わせ場所へと向かう。
山々を下っていく途中で、城から抜け出す際、連れてきた愛馬を撫でる。同中はぐれていたのを、山の民が連れてきてくれたのだ。
草木をかきわけ、山道を抜けた際に、
見覚えてのある子どもを見つけた。
それは昨夜、天幕に迷いこんだ山の民の子どもだった。
どうやら花畑に夢中で、Aの存在も気づいていない様子。
ここら辺は山の民の領地といっても、傾斜が激しく入り組んだ土地なので、野盗も出ると聞く。
言葉は通じなくても、安全な大人がいる場所に連れて行こうとすると、目の前の子どもから悲鳴が上がった。
A「…！！」
何かあったと思い、腰にある武器に手を伸ばしたが、あろうことか帯刀してくるのを忘れていた。
A「(…こんな時に！私の馬鹿！)」
急いで馬から降り、茂みに隠れて様子を見る。
武器なしに戦えるかどうか…。
せめて、何か武器になるものはないかと、小石を拾う。すると…聞き覚えのある声があたりに響いた。
野盗 「オイッ！なんだよ、ガキじゃねーかよ。
…しかも、その仮面は死王が治める山の一族のものじゃねーか？」
野盗 「うるせぇ！…俺はお頭の仇を早く取りたいんだよ！じゃなきゃ、こんな場所までわざわざ来ねーっての。
なのに、あの女とガキ二人…。
探せど探せど見つからねー。この腹の苛立ちは、どっかのガキでも試し切りしねーと納まんねーんだよ」
そう言って、子どもに向かい刃物を振りかざした。
A「やめてッ！」
思わず草むらから、飛び出す。
数は7〜8人。刃物を持った男に突進し、その途中で持っていた小石を周囲の男達に投げた。
Aの早業で怯んだ男達は、目や武器を持っていた手にぶつかり「いてぇっ！」と悲鳴をあげ、武器を落とした。
目の前の男が武器を振り下ろすより早く、Aが身を呈して体ごとぶつかり、その男と一緒に地面に衝突した。「ぐぅぅ…」と痛みに唸るその男を無視し、残りの野盗に向けて走り出した瞬間…
野盗 「そこまでだぁッ！止まれッ女ぁ！」
ぜぇぜぇ…と野盗の一人が子どもの髪を掴んで、首元に刃物を突きつける。子どもは恐怖で震え、仮面の下から涙が濡れていた。
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた！絡みが待ちきれません…！！楽しみです！ (2020年8月7日 21時) (
レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます（笑）これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…！この小説の言葉使いが上手で感動してます！この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです！！頑張ってくださいずっと応援してます！投稿楽しみです！ (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月2日 12時
