妖姿媚態.7 ページ21
男は狼だとか、もっと危機感を持てだとか、
色々言ってやろうとした王賁だが、彼女の顔を間近でみると、すべて吹っ飛んでしまった。他の男に渡したくない分、もっと身を守ってほしいが、純粋な彼女に変わって欲しくない我が儘な自分もいた。
Aと向き合っても、特に何も言うことのなく(どうしたものか…)とため息ばかりついてしまう。すると、
A「よしよし」
元気がないと思ったのか、Aが王賁の頭を撫でた。
ただでさえ至近距離なのに、動くとさらに肌と肌が密着し、ほぼ裸状態に近いAの魅力的な
身体が目に入る。
さすがに、意中の女とここまで近づいて、何もしない男を教えてほしい。
ただ、当の本人にであるAは悪気なくやっていると分かっているから、更にたちが悪い…。
王賁 「まったく、お前は…………
……これでも、理性を保とうとかなり頑張ってるんだ。」
そう言って、頭をなでるAの手を掴み、自分の方へと引き寄せ、抱きしめた。
羽のように軽いAの身体は、すっぽりと王賁の両腕に納まる。
恥ずかしくて抜け出そうと手を置いた胸板は思ったよりがっちりしており、たくましい両腕と王賁の香りに包まれてAは恥ずかしさで赤く染まった。
王賁 「それを、お前が煽るから……お前が可愛いのが悪い」
あたふたと戸惑って可愛らしい彼女の顎を持ち上げて、上に向かせた。
ーーーーーーーーチュッ
A 「……！んッ///」
蒙恬のように激しく熱く求めてくるキスとは違い、
それは触れるか触れないかの短くて優しいキスだった。
王賁 「俺は、蒙恬と違って迷わない。
…………例え、一族と離れることになっても、お前に隣にいて欲しい」
王賁からの熱く燃え上げる視線に、Aの視線は逃げられなかった。
もう酔いは覚めてきたはずなのに、鼓動が余計早くなっている。
恥ずかしくて、熱くて、おかしくなりそう……。
今宵予想外の二人の行動に、頭がまだついていかなかった。
王賁もいつしか感情のコントロールができなくなっていた。
想いのすべてを愛しい彼女に伝えたい。
キスして、抱きしめて、自分だけのものにしたい………
その欲望から逃げられなかった。
王賁「A、俺はお前のことが………」
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた！絡みが待ちきれません…！！楽しみです！ (2020年8月7日 21時) (
レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます（笑）これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…！この小説の言葉使いが上手で感動してます！この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです！！頑張ってくださいずっと応援してます！投稿楽しみです！ (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月2日 12時
