妖姿媚態 ページ15
ーーージャジャッ
鳴り響いた曲が終わり、踊り終えたAは、拍手や歓声をくれる周囲にお辞儀をした。
激しく動いたせいで赤く染まった頬や、上下に揺れる胸、荒い吐息、全身に伝う汗…
彼女の全てが周りの男達を誘惑し、興奮させた。
当本人はつゆ知らず、踊り終えてすっきりした気持ちで、蒙恬と王賁のいる場所へ腰掛けた。
A「二人とも見てくれた…？(ニコッ)」
目の前の彼女は、身体を覆う布がほとんどなく、隣に座ったことで、二人はより近くで白く透き通った肌を見る羽目になった。
普段の蒙恬だったら、「可愛かった」「綺麗だよ」と色んな言葉を彼女にかけていただろう。
ただ、先ほどのAの大人っぽい微笑みが、どうしても頭から消えてくれず、金魚のように口をパクパクさせていた。
A 「のど渇いちゃった…」
固まったままの二人より、踊った後の疲労からか、Aは目の前にある飲み物で、のどを潤そうと口に含んだ。
蒙恬 「…あっ……それ！」
蒙恬が止めるもむなしく、ゴクっと彼女の体内にそれは入った。
A「………あれ？恬が三人いる？？」
お酒を飲みすぎたのか、急にAの目がとろん…となり、頭がカクカクと揺れ始めた。
Aの先ほどの踊りで、男達からの熱い視線は増える一方だったので、こんなところに無防備な彼女をこれ以上置いておくわけには行かなかった。
うとうとし始めた彼女を、お姫様だっこし蒙恬は立ち上がる。
蒙恬 「…王賁。悪いんだけど、じいさんの所からお水持ってきてくれる？
ひとまずAの天幕に運ぶよ。」
王賁 「お前ッ……「シーーーーーっ」」
王賁も強く反論しようと声を上げたが、スピーっスピーっと寝息を立てている彼女を起こさないように、蒙恬に止められた。
蒙恬 「…安心してよ。寝ている女の子に手なんか出さないって」
王賁 「信用できん」
蒙恬 「じゃあ、出来るだけ早く頼むよ。
…それじゃね」
有無を言わさず、素早く歩き出した蒙恬。
引き止める事をしなかった王賁も、周囲の男達の視線に内心は気づいていたからだろう。
蒙恬 「(…下を見ないように。下を見ないように。)」
呪文のように繰り返し、早足で歩く。
なぜなら、目線の下にはAのさらけ出された胸元や白いうなじがチラチラッと見えるからだ。
腕に抱いているだけで、Aの素肌と密着しているようで、蒙恬は必死に自分の欲望を鎮めようとしていた。
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とも(プロフ) - ついに信が出てきた！絡みが待ちきれません…！！楽しみです！ (2020年8月7日 21時) (
レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» コメありがとうます。嬉しいです。一応原作沿いで行きたいので、まだまだ道のりが長いです…。笑 色んなお話計画しているので、よかったらお付き合いください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - あさん» 私も蒙恬一番好きです。でも書いていると王賁も不思議と好きになってきます。色んなキャラと絡ませていきたいので、複数ENDになるかもです、お楽しみに。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ののかさん» コメありがとうございます。更新みてくれて嬉しいです。お気づきかもしれませんが、更新後は誤字脱字も多いので、ちょこちょこ修正してます（笑）これからもお楽しみください。 (2020年8月5日 17時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 蒙恬と王賁が好きすぎる…！この小説の言葉使いが上手で感動してます！この回で蒙恬と結ばれたら、王賁と結ばれる小説も次書いていただけたら本当に幸せです！！頑張ってくださいずっと応援してます！投稿楽しみです！ (2020年8月5日 10時) (レス) id: 2ea7dae655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月2日 12時
