＊ ページ24
「AAさん、」
「ん?あっ」
私に声を掛けたのはクラスで仲のいい友達だった。
確かお兄さんが今日卒業だったから付き添いで来たとか。
「Aさんって志麻先輩と付き合ってるの?」
「え、いや、…まあね。」
「やめておいた方が良いよ。」
「別れろってこと?」
「志麻先輩、同級生の幼馴染みとも付き合ってるらしいよ。」
「…。」
何も言えなかった。
裏切られた―そんな気持ちで胸がいっぱいだった。
彼女は気を使ってくれてたけど、つまり先輩は浮気をしているってこと―
信じたくなかった。でも信じるしかなかった。
風の噂で聞いたことは―実はあった。
薄々気が付いてたのかもしれなかった。
だから、念のために…"あれ"は持ってきていたのだが。
「Aちゃん、ごめんな…」
「先輩…」
「そうやねん。俺、…本当に…」
先輩は本当に、二股をしていたんだ。
改めてその事実を突きつけられて胸が苦しくなった。
でも今はやらなければならない。
「先輩」
「何…?」
今にも泣きそうな先輩の声。
震えている、おびえている。きっとそう。
「私、”二人だけの卒業式"って言いましたよね」
「確かに言ったけど…まさか」
うん、そのまさか。
答える前に私は行動に移していた。
念のために持ってきていた”ナイフ”で志麻先輩の腹部を刺す。
「私なりの―卒業です。」
きっと先輩はこんな私を許してくれないだろう。
許してくれなくていい。だって元々関わるはずじゃなかった２人だったから。
貴方は陽、私は陰だったのだから。
…なのに、なのに。
志麻先輩の最期の言葉は…
・
・
「卒業…おめでとう。Aちゃん」
私は泣いた。
先輩が悪い筈なのに。なのに罪悪感しか私の心の中にはなかった。
先輩の制服が紅く染まっていた。
あまりにも死に方が優しくてつい、先輩に最期…語りかけた。
「笑顔で死ぬとか…反則だし…」
最期にできた、タメ口。
もう、貴方が訊いているかは分からないけど
聞いてくれていたら「よくできました」って褒めてくれてたかな。
そして、”月崎志麻が浮気していた”というのが嘘と知らされ
それが私と志麻先輩を別れさせる”だけ”の罠だったことはまたその後の話。
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さそりんご@坂田家 - そしてそらうさぎ。さん、本当にありがとうございました。とてもいい勉強になりました。またコラボあったら一番最初に応募しますね！ww ありがとうございました！お疲れさまでした*´ω`* (2018年3月17日 22時) (
レス) id: 62ceed44b7 (このIDを非表示/違反報告)
さそりんご@坂田家 - わ、遅れてすいません。皆様本当にありがとうございました！！コラボ自体初めてで、とても緊張していましたが、皆様のお話が素晴らしく、感動しました。まだぺーぺーの私が豪華作者様に混じって書けたこと本当に嬉しく思います。ありがとうございました！！またいつか。 (2018年3月17日 22時) (レス) id: 62ceed44b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 皆様お疲れ様でございました！全員の読ませて頂きましたがとても面白かったです。企画者のそらうさぎ。様、それから参加している皆様、本当にお疲れ様でございました！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
梨紗(プロフ) - お疲れ様でした！！わたしがこんなすごい作品にかけるとは思っていませんでした！この作品を企画してくれたそらうさぎ。さん、そして参加していた人達、ありがとうございました！！また、こういう大型コラボが出来ましたらやりましょう！！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: bc16703866 (このIDを非表示/違反報告)
冬華 - 「失礼」が２つあるのは変換ミスです。気にしないでください。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: 297afcde4f (このIDを非表示/違反報告)
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