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「いや何でそこまで驚くかな〜。僕だって一端の青年だからね?結婚くらいしてても可笑しくないでしょーが」
「アンタ…本気で自分がそのカテゴリーに入れると思ってんの?」
顎が開きっぱなしの俺はコクコクと首を縦に振り釘崎の言葉に同意した
改めて五条先生を見るが、やっぱりこの人が愛妻家…というより誰かの旦那なんて全く想像出来ない
あ、でも先生って良いトコの家の生まれなんだっけ…じゃあやっぱり『仕来り』みたいなもんとかあんのかな
婚約者みたいな?うわ、漫画じゃん!
「あ、ちなみに恋愛結婚だからね」
「「「………」」」
俺の心を読んだかのような返しに俺と釘崎は勿論、流石にそこ迄は知らなかったのか伏黒も目を点にしている
慣れているのかそんな俺らを気にすることなく渦中の先生は当たり前に伏黒の隣に腰掛けた
先生の目元にはいつも着けている目隠しはなくサングラス
服も黒ずくめじゃなく白のシャツとスラックスでブランド物に疎い俺ですら質のいいものだということが分かる
「…もしかして先生、まじで偶々ここ来たの?」
「ん?うーん…僕が偶然来たっていうより君達が偶然来たに近いかな」
「へ?」
「だって常連だから、僕。ココの」
「まぁじで?!」
先生がこんな落ち着いた喫茶店の常連なんて、失礼だか似合わな過ぎて驚く
どっちかっていうと美食を求めて高校生には手の届かない店ばっか渡り歩いてるのかと思った
「ってか皆注文したの?」という五条先生の言葉に俺達は我に返り、取り乱すわけでもなく少し後ろに控えてくれていたお姉さんに慌てて注文する
先生はもう決まっていたようでメニューも見ずに頼んでいる…常連って本当だったんだ
「ってか特級様にも休みあんのね」
釘崎の素朴な疑問にきょとんとした表情をした先生は直ぐに破顔し「いやいやー」と手を横に振った
「いくらなんでも休みくらいあるって。…まあ正確にはブラック企業宜しく昼夜問わず呼び出されまくって奥さんと纏まったラブラブタイムが取れなかった僕がぶちギレて呪術師なんかやめてやらあ!!って辞表突き付けたら適度に休暇挟まれるようになったんだけどね」
「あんた呪術界どうしたいのよ」
「僕と奥さんの時間を邪魔するなんて万死に値いするさ」
すっぱりと言い切る先生
釘崎や伏黒も呆れた表情をしているが、先生の意外な返答に驚きを隠せずにいる
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夏蜜柑 - 初めまして。こちらの作品大好きです、この作品に出会えてよかったと思ってます✧˖°続き楽しみにお待ちしています! (2022年12月25日 1時) (レス) id: dd9c73cc8a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 続編嬉しいです(≧∇≦)⁎⁺˳✧༚楽しみにしてます! (2022年8月25日 14時) (レス) id: b22c7f7e5f (このIDを非表示/違反報告)
にき(プロフ) - わーい初コメですです。めちゃくちゃ面白いです!続編楽しみにしてます! (2022年8月20日 1時) (レス) @page50 id: 219a3eddad (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ameyoさん» こんばんは!忘れた頃の返信でもうしわけないですっ。読んで貰えて感想までくださってとっても嬉しいです。ありがとうごさいます!(´▽`) (2022年8月20日 0時) (レス) @page50 id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
ameyo(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました(^^)涙が止まらなくて止まらなくてとっても感動しました!ありがとうございます!こんな素敵な物語に出会えて感動です。後日談もっと読みたいです!お体に気をつけてください!更新楽しみにしてます! (2022年6月14日 2時) (レス) @page49 id: 9a4641eaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2021年4月26日 3時