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「あ、東さんは早退しまして…、かか、代わりに私が預かっていますっ」
吃りながら言う伊地知に僕は盛大に舌打ちをした
…逃げやがったな
花子関係では信じられない程狭量になる僕は報復リストに『東』という名をインプットした
僕は伊地知から携帯を受け取ると直ぐに手慣れた動作で花子へ電話を掛けた
しかし返ってるのは機械音ばかりで、耳馴染みの良い彼女の声が聞こえない
もしかしたらまだ近くに居たりしないかな、と期待していたが応答が無いんじゃどうしようもない
何か状況悪くない？
花子を危険から遠ざけたいあまり瑞季が補助監督として復帰したことも何も話してない
…まだ瑞季に気があるんじゃないかと勘違いもされたくないし
折を見て話そうと思ってたのにまさかこんな事態になるとは…不安にさせてしまっただろうか
ってか指輪？！花子もしかしてあんな頑なにしなかった指輪してたの？
どういうこと！？
折角の初記念見逃しちゃったってこと？
東地獄に堕ちろ！！！！
内心毒吐いたりたと、半ばパニックになりながらもひたすら電話を鳴らし続ける
最早狂気の沙汰
伊地知と瑞季はそんな僕を引いた目で見ているが知ったこっちゃない、自分の第一優先は不動だ
「……駄目だな」
出ない
拒否…されてる訳じゃないよな
口元を掌で覆い思案するが勿論結果は見えない
どうも僕は花子のことになると一人でグダグダ考え込んでしまうようだ
…僕らしくもない
「伊地知、今暇？」
「あ、はい。最近は時期柄、呪霊の発生がかなり少なくなっているので同行もありません」
「僕今日はもう帰るから。一応生徒の所に顔出して来るから10分後に校門集合ね」
「え」
後ろ向きにヒラヒラと手を降りながら部屋を退出する僕
「自由で良いな…」
「まあ五条さんですから」
そんな僕の背を見送りながら残された二人は呟いた
茫然自失だった伊地知は、ハッとして外出の準備を始めた
「あ、伊地知くん。支給の携帯木っ端微塵になっちゃったんだけどどつしたらいい？」
「え」
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夏蜜柑 - 初めまして。こちらの作品大好きです、この作品に出会えてよかったと思ってます✧˖°続き楽しみにお待ちしています！ (2022年12月25日 1時) (
レス) id: dd9c73cc8a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 続編嬉しいです(≧∇≦)⁎⁺˳✧༚楽しみにしてます！ (2022年8月25日 14時) (レス) id: b22c7f7e5f (このIDを非表示/違反報告)
にき(プロフ) - わーい初コメですです。めちゃくちゃ面白いです！続編楽しみにしてます！ (2022年8月20日 1時) (レス) @page50 id: 219a3eddad (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ameyoさん» こんばんは！忘れた頃の返信でもうしわけないですっ。読んで貰えて感想までくださってとっても嬉しいです。ありがとうごさいます！(´▽｀) (2022年8月20日 0時) (レス) @page50 id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
ameyo(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました(^^)涙が止まらなくて止まらなくてとっても感動しました！ありがとうございます！こんな素敵な物語に出会えて感動です。後日談もっと読みたいです！お体に気をつけてください！更新楽しみにしてます！ (2022年6月14日 2時) (レス) @page49 id: 9a4641eaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2021年4月26日 3時
