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だけど今日は何となく突然覚悟が決まり、着けて来てしまったのである
それは最近の悟の明け透けな愛情表現のお陰と言ってもいい
タガが外れた様に囁かれる愛の言葉は、恥ずかしくも瞬く間に私の心を侵襲し懐柔していった
今は慣れない指輪の硬い感触に違和感が拭えないが、これが当たり前になっていくのだろうか
こんな当たり前で、当たり前じゃない幸せが続いていくのだろうか
こんなに幸せで満たされる日々が自分に訪れるなんて…また罰が当たらないだろうか
好きになって貰えなくても傍にいられるだけで幸せだと思ってたのに、どんどんそれ以上を望んでしまう
なんて我が儘なんだろう
ずっと隣で悟の笑顔を見ていたいなんて
朝別れたばかりの悟の姿が、声が恋しくてしょうがないなんて
「珍しいね、花子がここに居るなんて」
浮かれきった脳内に聞き覚えのある声が落ちてきたため、驚きでびくりと肩が揺れる
こんなに気配に疎い様では、悟が手でも回さなかった限り私は今頃死んでいただろうことは明白だ
寧ろよく学生時代に死ななかったな、と今でも自分の中の七不思議となっている
「硝子、さん？」
「やぁ」
振り向くと白衣を着て片手を上げた硝子さんが笑顔を浮かべて経っていた
もう片手には何かの資料だろうか、数冊のファイルが抱えられている
どうやらゴタゴタ考えている間に無意識に校舎付近に到着していたらしい
流石に卒業してからまだ数年ということもあって無意識に足が向かっていた
「お久し振りです。…その節はお手を煩わせてしまってすみませんでした」
私が一度頭を下げた後にそう言うと、硝子さんは驚きに目を開いた後フッと優しく笑った
「…悟とは順調な様だね」
「……はい、お陰様で」
「そうか。アイツも最近楽しそうにしてるよ。というか浮かれてるって言ってもいいかな」
「浮かれて、る？」
ほわん、と脳内で柔らかく笑い私の頬を撫でる今朝の悟の姿が浮かぶ
高専でこそ粗暴な態度が目立っていたが、やはり夏油先輩の一件からだろうか、口調や態度も訂正された
最初は無理が目立っていたが…今では違和感もなくなってしまった
時折ボロは溢れているがご愛敬
何処へ出掛けるにもスマートにエスコートしてくれて、五条家ではこんな教育も施しているんだろうかと疑問を覚える日々であったため硝子さんの言っている浮かれた悟が想像できなくて首を傾げた
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夏蜜柑 - 初めまして。こちらの作品大好きです、この作品に出会えてよかったと思ってます✧˖°続き楽しみにお待ちしています！ (2022年12月25日 1時) (
レス) id: dd9c73cc8a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 続編嬉しいです(≧∇≦)⁎⁺˳✧༚楽しみにしてます！ (2022年8月25日 14時) (レス) id: b22c7f7e5f (このIDを非表示/違反報告)
にき(プロフ) - わーい初コメですです。めちゃくちゃ面白いです！続編楽しみにしてます！ (2022年8月20日 1時) (レス) @page50 id: 219a3eddad (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ameyoさん» こんばんは！忘れた頃の返信でもうしわけないですっ。読んで貰えて感想までくださってとっても嬉しいです。ありがとうごさいます！(´▽｀) (2022年8月20日 0時) (レス) @page50 id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
ameyo(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました(^^)涙が止まらなくて止まらなくてとっても感動しました！ありがとうございます！こんな素敵な物語に出会えて感動です。後日談もっと読みたいです！お体に気をつけてください！更新楽しみにしてます！ (2022年6月14日 2時) (レス) @page49 id: 9a4641eaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2021年4月26日 3時
