葛藤だらけの椿さん【地縛少年花子くん】

1 ページ3

・







ｶﾞﾗﾗﾗｯ…





夕日が射す、旧校舎の保健室。




今日もまた、かもめ学園の生徒が

私の境界へやって来た。







顔を覗かせ、その生徒を見る。







はぁ……。また男子かぁ。。




思わず、ため息を溢してしまう。







いけない、いけない。





『誰を探しているの？もしかして、私かな』





男子生徒の前へ現れ

声をかける。





男「ひぇっ……」






短い悲鳴をあげ、私をまじまじと見つめる。



この子、以外とイケメンだなぁ。((





『悩みを話に来たんでしょ？さぁさぁ

話してよぉ。悩み事』






ニコリと微笑みながら

男の子に話しかける。





私は男の子の前へと行き、

ズイッと顔を近付けた。






『おーい。大丈夫？』






そう声をかけると、

男の子は顔を真っ赤に染めて

私から一歩遠ざかる。





男「あ、あの…悩み……聞いてくれるんですよね」



『うん。勿論だよ！』







どんな悩みでも聞いたげる、と

胸を張って言う。





すると、男の子は

私を真っ直ぐ見つめ、口を開けた。





男「お、俺……好きな人がいるんです…」






お、恋愛相談だぁ！と

ウキウキしながら、男の子と距離を詰める。




『うんうんっ！！それで、それで？』



男「そ、それで……その子に少しでも

意識してもらいたくて……」






……この子、可愛いっ！！！((




だってさ、だってさぁ！！



耳まで赤く染めちゃってさぁ！！


好きな女の子の話してるんだよぉ！？！？





これ、萌えるよ！


Aちゃん

胸がドクンドクンしちゃうよ！！((




大丈夫？心臓、止まってない？






あ、そっか。私もう、死んでたわ。



もう心臓、止まってたわ。((





『良いねぇ！青春真っ盛りだねぇ！！！！

それで？その子の名前は？』



男「え、えっと………









榊原Aさんっていうんですけど……』









え、、、、









私っ！？！？！？

作者から→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す