最強から好きって言われた。２【五条悟】 (ページ1)

今日:17 hit、昨日:1 hit、合計:348,316 hit

・ページ1

――――――

虎杖くんが死んだ。

私と悟も東京に大量発生している1級呪霊を祓っていたのに。

運悪く虎杖くんたちが任務にあたっていた所に特級呪霊が出没した。

悟くんは上層部が仕組んだことじゃないかと言っていた。

そんな事はどうでもいい。

もうあの笑顔が見れないのは辛い。

_________私はその場で泣きながら虎杖くんの名前を呼んだ。

返事が返ってくるはずもなく。

五｢ここに座ろう。少し落ち着くから。｣

『うん…、ありがとう、さとる…』

もう嫌だ。

悟は許してくれたけど、私は悟をずっと傷付けてた。

夏油くんも呪詛師になって悟に殺された。

虎杖くんは特級呪霊に殺された。

きっと虎杖くんの事は、

宿儺の器を生かすと貫いた悟と、戻ってきたにも関わらず1度も上層部に顔を出さない私への嫌がらせ。

私の近くにいる人が幸せになったところを、

私は見た事がない。

それは、私が不幸せになる方向へ導いてるということ。

『…虎杖くんと私が会わなければ…。虎杖くんが指を飲んでいなければ…』

五｢…A。そんな事を考えていてもダメだ。

僕らは前に進むから。｣

『…悟はすごいね、流石だよ。』

最強はやっぱり違う。少し壁を感じて寂しい。

硝｢おい、解剖を始めるが…｣

悠｢…ん？…うぉっ！！！！フルチンじゃん｣

五・あ｢『え！？！？！？』｣

硝｢とりあえず何か着るもの…｣

横でワナワナ震えている私をおいて、悟は虎杖くんの元へ駆けつけていく。

五｢おかえり、悠仁。｣

悠｢おっす！ただいま。｣

と、ハイタッチをかわす。

何が何だかわからない…

悠｢Aさんまで！！？、目赤くなってる…ごめんね、心配かけて。｣

『いい、いいよ虎杖くん。生きててくれて有難う…』

急に立ち上がったせいかよろけて倒れそうになる。

五｢お、っと…。｣

『きゃ、』

悟がキャッチしてくれた。

五｢…悠仁。申し訳ないけど生き返ったことは僕達だけの秘密だ。もちろん、恵や野薔薇たちにも。…噂を聞いてまた仕組まれる前に悠仁にはある程度技術を身に付けてもらいたいからね｣

悠｢ちょっと寂しいけど…おう！分かった！｣

『虎杖くん…頑張ってね』

ありがと、とニカッと笑いかけられる。

私はその笑顔が、とてつもなく大好きなんだなあ。