最強から嫌いって言われた。【五条悟】

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五条side
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くそだるい。教室なんか行きたくない。







きっと、アイツがいるから。









物心ついた頃からアイツと比べられてた。









御三家出身でもない少女の術式が月下彩様術であるという噂は光をも超える速さで広まった。








俺は、自分より強いものは無いと思ってたし、周りもそう思って疑わなかった。









でも、違ったんだ。







俺は、アイツを越えなければならなかった。


五条家出身として、五条家次期当主として。









毎日毎日体罰という言葉では済まないような訓練。

大量の書物を読んで、知識をつけて。









いつしか俺は、会ったこともないその天才少女を恨むようになっていた。







俺を苦しめるのはアイツだ。






アイツさえ居なければ。









『星野A。月下彩様術。よろしくね。』









ニコッと微笑むソイツは、俺がずっと恨んでいた奴だった。









俺だってもう17だし、アイツが直接悪いという訳じゃないという事は分かってる。









それでも許せなかった。









俺は、アイツが嫌いだ

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