最強から嫌いって言われた。【五条悟】

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『んじゃ行くか〜』

五｢…ハァ、なんでお前と…｣





隣からブツブツ聞こえるけど無視して
補助監督の車に乗る。




ここから世田谷までは大体1時間かかるか
かからないかくらい。









その間に聞こうと思う。


私が嫌われてる理由。









『…坊ちゃん、何で私の事嫌いなの？』









坊ちゃんは、少し驚いたような顔を一瞬だけ見せて、
また前を向いた。









五｢…べつに、お前のことが気に入らないだけ。
_______________昔から。｣









え、昔から？




私たちが知り合ったのって去年のはず…









『…私たち、会ったことあったっけ？』









五｢ない。でも俺からしたらそんなの関係ないくらいお前の情報はたくさん知ってる。




まぁ術式が月下彩様術っていうのは信じてなかったけど、本当だったんだな｣









今日の坊ちゃんはお喋りだ。

お陰であまり聞かずに済むから今日はツイてる。









『私の情報？、それは御三家の人達の？』


五｢……｣









お喋りかと思えば黙った。


やっぱりこいつはよく分かんない。









『_______私、あんたに嫌わ.れてたくない』









それは気づいたら出てた言葉だった。


そーゆー言葉だからこそ、私の本心だった。









『…あ、いや、その、違…』





五｢_______俺はお前のせいで…｣









ハッとして言うのを辞めた坊ちゃんは、

ぷいっと外を眺めながら言った。









五｢あとその、坊ちゃんって言うの辞めろ。｣






『…は？』









驚いた。まさかの指摘だったから。









五｢五条か悟って呼べよ。…次坊ちゃんとか呼べば殺す｣









『きゃー物騒。…分かったよ、悟』









五｢……やっぱ嫌いだ｣





『はいはい。私もだよん』









私は少し口角が上がってしまった。

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