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ページ27

五条side
――――――




昨日、初めて自分の誕生日を心から祝われた。



嬉しくて、嬉しくて、いつもの俺じゃないような気がした。



傑も、硝子も、…Aも。




みんな、そんな俺をみて嬉しそうな顔をしていた。









(…俺は、今までAの事を何故それほど嫌っていたんだろうか。)









物心ついた時から五条家や御三家から比較され、そして貶され、体罰同然の訓練をさせられた。









俺は、ずっとAを恨んでいた。





…Aに何かされた訳でもないのに。









俺は、ずっと間違えてたのだろうか。









恨む相手が違うのは心のどこかで気づいてた。


でも、Aを恨まずにはいられなかった。







そうしないと、きっと、俺は壊れてた。


別の言い方をすれば、俺は、Aを支えに今まで強くなったんだ。









いくら訓練して、体が強くなったとしても、


心は弱いままだ。









今からでも、Aに優しく接してみようか。



でも、急に態度を変えると「気持ち悪い」と言われるのが目に見える。


俺は自然と笑みをこぼした。









夏「________悟。」


五「?、傑、どうした?」









気づくと俺の目の前には傑が立っていた。



すごく真剣な顔してるから珍しくて、
俺も少し身構えた。









夏「…悟は、何でそんなにAの事を嫌うんだ?」


五「……」









_______傑には、全部話してもいいんだろうか。






腹黒くて性格の曲がったやつだ、と俺に軽蔑してしまうだろうか。



…傑は、唯一気を許せる友達なんだ。

きっと傑も俺の事をそう思ってくれている。









そんな相手に、俺は……









夏「言い難いことなら、無理に言えとは言わないが…」


五「…ううん、もういいんだ。」









俺は、傑を、人を信じてみようと思った。







今までそんな事は微塵も考えたことはなかった。





でも人と自分を離しているのは無自覚にも俺自身なんじゃないかと気づいた。




人に対して自分をさらけ出すこと、それを極端に怖がっている自分がいる。








知って欲しいなら、自分から歩み寄らなければいけない。









それに気づかせてくれたのも、

そんな事を考えさせてくれたのも、









全部、全部、Aだ。

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花音(プロフ) - 麗さん» すみません!他の作品とごっちゃになっちゃいました汗!星野でお願いします( > < ) (2021年3月19日 13時) (レス) id: 3990a49577 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 1ページ 設定の名字と 御三家では~ の後で名字が違うのは理由があるのでしょうか? それとも誤字なのでしょうか? (2021年2月19日 1時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しばいぬ(プロフ) - すっごい五条さんなんか可愛い……!!凄いわかりやすい文で読んでて楽しかったです!!絵とても上手ですね…!! (2021年2月14日 8時) (レス) id: 8b10c27942 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 天さん» 有難うございます!励みになります( > < ) (2021年1月17日 20時) (レス) id: 3990a49577 (このIDを非表示/違反報告)
- めっっっちゃ好きです (2021年1月17日 19時) (レス) id: 323c2d6c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花音 | 作成日時:2021年1月16日 18時

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