っ ページ7
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___なんか、楽しいな。
久しぶりに素で笑えてる気がする。
自分でも分かってた、
最近少し痩せたこととか、
目の下のくまが酷いこととかで
とてもストレスが溜まってるって事。
(…治といると、落ち着くやんなあ。)
でもな、侑への気持ちとは違うねん。
ハッキリ分かる。
私、治への気持ちはこれっぽっちもないねんな。
治｢___でなあ、そこで北さんが…｣
『ははっ、北先輩すごいなあ』
_________
『もうここらでええで。
うち、そこ曲がったらすぐやねん。』
治｢でも、危ないんとちゃう？｣
『もうちょっとやけん、ほんまに！』
治｢…わかったわ。ほな！｣
『ん！じゃあな』
？｢なんや、あれ｣
・・・・・・・・・・・・
｢藤原さんの好きな人は宮治だったらしい｣
そんなデマが流れ始めてしまった。
女｢なあ侑くん。藤原さんの噂て本当なんかなあ〜？｣
(廊下でんな話すんなや、いやでも聞こえてくるわ)
侑｢…知らんわ。本人に聞かんと分からんちゃう｣
私にもわかる、試合で負けたかのような顔。
___ごめんな、侑。
侑｢……治のこと好きやったって、ほんまか｣
放課後、夕焼けの空が見える。
校門を出るとすぐ左にいた侑。
なんで聞いてくんの。
なんで忘れさせてくれんの。
どうか、早く侑が私の事を嫌ってくれますように。
忘れてくれますように。
そう願って、私は
『うん。』
と答えた。
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作者名：楓華 | 作成日時：2020年5月15日 1時
