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人一倍賑やかだった隣の子が別のテーブルに話に行って、私の横がぽつんと空く。静かになった。よかった。









「よ、元気か?」


そこに現れたのは、

噂をすれば、の中島。









「…なかしま、そんながっちりしてたっけ?」


「失礼な笑」





一応プロやけんね、と空いてる横の席に座って、

乾杯する。








スーツがやけに似合う。
あー…、にあう、な。









「プロ行ったのは知ってるけど、そっから知らない。


「お前今仕事なにしとると?」


「大学の研究室に閉じこもってるよ」


「どうりで白いわけだ」


「それはもともと。ってかコンプレックスなの知ってるでしょ!!」






ごめんごめんって笑うなかしまに、

10年前は凄く腹を立てていたのを思いだす。









「てかさ、

…お前、あいつのことばり好きやったやろ。

よかったと?」




「なに、よかったとって。」


「いやそのまんまでしょ」




「よかった、もなにも、さ


…踏み出す勇気がなかった私が悪いし、

あいつがこうなるのはわかってたし、
ちょっと自分でもこうなることを願ってた。


好きっていうより
憧れ、だったみたいな。」

「まあ、ここに来ただけ、

そんだけ、区切りはついてるよ。」








この歳になれば、

割り切ることも
忘れることも

大切なんだってわかる。









「…なーに、泣いてんの、笑」



「……別に。」





変わらない笑顔を見せるなかしま





「ほら、せっかく可愛いをつくってるメイクが落ちるぞ」


「はあ?」


「あ、笑った」








それがいちばんよか

ともう一回笑って、


「よし、」ってぱん、と手を叩く。









「…三次会いくつもりなかやろ?」



「いや、行こうとは」



「ふたりで飲み直しせん?」



「いや、でも、」



「二次会終わったら、俺お前のとこいくけん、」





戸惑う私に

彼は、







「あいつの代わりにはなれんやろうけど

話はちゃんと聞いてやるからさ。」








そう言って、

自分が見ていた背中とは倍も違う彼の歩く姿を


じっと見ていた。









(髪を切った理由)









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kanon136(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!!えまさんの思い書くお話になってたでしょうか…。楽しんでいただけたら幸いです!西川さんの俊足期待しましょう!! (2018年4月14日 21時) (レス) id: af8cb7d239 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 西川選手の甘めな話リクできますか? (2018年4月11日 11時) (レス) id: 39d8e29ea6 (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月13日 7時) (レス) id: cf017d99cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kanon136 | 作成日時:2018年3月13日 0時

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