【キヨ】デレデレな毎日【実況者】 (ページ7)

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公式生② ページ7

電車に乗りやっと本社に着いた。
俺らは関係者専用の入口から入る。

｢あ、キヨさん。娘さん大丈夫でしたか？｣

電話に出てくれたスタッフだ。

『ご迷惑おかけしました。大丈夫ですよ！すっかり泣き止みました。』

ほら、と結衣を見せる。

『結衣、このお兄さんに挨拶して』

｢こんばんわ！！｣

｢この子がキヨさんの娘さんですか！声が大きくて元気なところがキヨさんに似てますね｣

と冗談っぽく言うスタッフ。

｢それでは楽屋に行きましょうか｣

*

楽屋には既にレトさんもフジも繚乱くんもいた。

｢キヨくんおっそ。ってあれ、結衣ちゃんじゃん。どうしたの？｣

『結衣が着いていくっていって泣き出しちゃってさ〜。みんなに挨拶してね』

｢れとちゃ！ふじ！りょーらんくん！こんばんわ！！｣

こんばんは、とみんなも返す。
繚乱くんが俺に聞く。

｢キヨって子供連れてくるのは初めてだよね？｣

『うん、そうだねー。やっと自分で行動できるようになったくらいだからね。』

｢そっかー。放送中何も起きないといいね。｣

なにそれフラグかよ。
出演者の皆さんはそろそろスタジオへお願いしまーす、とスタッフに声をかけられる。

『よし、いくか。結衣、いい子にしてるんだぞ。』

｢はーい！パパいってらっしゃい！！｣

*

順調に生放送が進んでいる時に事件は起きた
コメントがざわつき始め、何事だと思いコメントを見る。

＞子供の泣き声聞こえない？

＞ほんとだ、泣いてる。

出演者が顔を見合わす。

｢キヨ、お前行ったほうがいいんじゃない？｣

とフジが出演者だけが聞こえる声で言う。

『おう...。行ってくるわ。』

俺はスタジオを出る。

コメントは更にざわつく。
俺はコメントを見ずに楽屋へ走った。

『結衣、どうしたんだ！？』

結衣は大粒の涙を流していた。
そこには苦しそうにしている結衣がいた。

｢キヨさん！結衣ちゃんが...！｣

結衣の体はとても熱い、熱がでてしまっていたのだ。

『結衣、大丈夫か？...俺帰ります！すみません！！』

周りのスタッフにOKをもらい、帰ることに。

｢結衣ちゃんお大事にね｣

『ありがとうございます。失礼します。』

後からみんなに聞いたところ、キヨはどこいったの？というコメントが来て大変だったらしい。

そして、スタジオを出た時のキヨの顔が真剣そのものだと言われ、ネットにはキヨ子供の父説がたってしまったのであった。

でもそれはまだ先のお話。