ストーンズ ページ23
ジャニーズカウントダウンからWESTとの仕事がかなり増えてきた。
映画だったり、ドラマでの共演から、バラエティだったりで彼らの誰かと一緒に共演させてもらえるようになった。
「雪村さんは、WESTさんと居るときSnowManのみんなと居るときと同じ位笑いますよね」
だから北斗の言葉にびっくりした。
春公開のドラマでストーンズの松村北斗とダブル主演を組まれてから多くの時間を共にしてきたが、彼自身とはあまり交流が無く、埋まらない距離にどうしようか悩んでいた頃彼からそう言われた。
『……北斗と居るとき、笑ってない…？』
「あ、いや……そういう意味じゃなくて……。慎太郎もそうですけど、同い年とかくらいじゃないですか、雪村さんが素で笑うの」
『………そうみえる…？』
「はい。俺とも長年スノストで交流あってもやっぱり距離ありますし。
だから、WESTさんたちと居るときの雪村さんってメンバーと居るときと同じだったから、なんでだろって思って」
なんでと言われると理由は特にないと頭を抱えたくなった。
北斗たちストーンズと直接交流があるのは基本的に慎太郎くらいで、呼び捨てで呼べても、話しかけるなら真っ先に彼を選択するくらいには慎太郎意外と考えてみると交流はそこまでなかった。
「濱ちゃんならわかるんですけど……他の人とかとどうやって仲良くなったんですか？」
『崇裕は、うん…。元相方だからね。えっと……智洋は同期でライバルみたいな感じで関西時代はずっと肩並べて競い合ってた。』
「……唯一喧嘩できるってふっかさんに聞いたんすけど」
『辰哉はまた変なこと……。まあ、事実。智洋とは年齢差関係なく違うことは違うって言い合ってたから、喧嘩とか一番してると思うよ。
あとは、望とか？それこそ私の方が先に入所してたから姉みたいに慕ってくれて…気が付いたらよく話すようになったかな……
しげは……』
実際に仲良くなったのは、崇裕とユニットを組んでからだった。
それでも、照史くんや淳太君も気にかけてくれていて、流星もタイミングを探していただけだと今は知っている。
残りの四人とは過ごした時間が長かったこととつながりがあったというだけだった。
ただ……しげのことは少しだけ息がつまった。
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作者名：重岡優月 | 作成日時：2022年8月4日 18時
