10 ページ10
「なんであんなにかっこいいのかな？」
ケーキを一口食べて目の前のユウちゃんに問いかける。
「はい。本日も始まりました、のんちゃんかっこいいタイム」
ユウちゃんは、高校で唯一私がのんちゃんのことを好きなのを知ってる。
「思うよな？思うやろ？」
「私は藤井くんの方が好き」
「なんでなん？なんでみんなのんちゃん好きにならへんの？いやみんななっても困るんやけど」
「いや藤井くんの方がかっこよくない？」
「それは節穴！ふーしーあーな！」
「えー」
「まあ、藤井くんあんまり喋ったことあらへんけど！」
「まあええやん。男の趣味は違う方が仲良くなれんねんから」
「オトナ〜」
私がのんちゃんを好きだと言うと大分めんどくさいだろうっていうことは、入学して一週間で感じたから、基本的には隠してる。
でも、ユウちゃんには仲良くなってすぐ『小瀧くんのこと好きなん？』って言われた。
それも私が朝一緒に来てるのを見たのんちゃんのことが好きな女の子みたいな感じじゃなく、確信を持って。
私がおろおろしてると『顔でわかる』なんて言ってた。かなりのエスパー。
のんちゃんに彼女ができてからも私の話を普通に聞いてくれる、本当に大事な存在。
「Aはもっと押せばええのにな」
「無理やろ！彼女おるのに！そんなん勘付かれたら距離置かれて終わるで」
「ええやん、結婚してるわけやないんやから」
「そうやけど」
「奪ったろ！くらいのつもりでいけばええねん」
「でもやっぱりさ、それで結果話せなくなるのが一番嫌やし」
「でもどうするん？このままあの先輩とずっと続いたら」
「どうしよう！」
テーブルに手をつく。
そんな私の頭を「まあまあ、そのうち別れるって」なんてのんちゃんに聞かれたらマズすぎるセリフを言いながら撫でるユウちゃん。
のんちゃんのことが好きで、とにかく好きで、やっぱり好きだけど、だからといってどうしたら良いかわからない。
のんちゃんが幸せなら、とも思うけど、やっぱり隣にいきたいとも思うのは好きなんだから仕方ないことで。
それでも、困られる存在になるくらいなら、このまま隠し通してのんちゃんにとって『めんどくさくない女の子』でいる方がマシだと思う。
もう、誰か正解を教えて欲しい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1393人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花音(プロフ) - ルリさん» 原因がやっとわかり、気づいたところは直させていただきました！ところどころまだ直っていないところもあるかもしれませんが、読めるものにはなったと思います。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでしたm(__)m (2017年3月2日 12時) (
レス) id: a2ab04aa9f (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 文字化けが多く、ちゃんと読めません。 (2016年11月3日 18時) (レス) id: bcbf5ed211 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - @neさん» ありがとうございます♪わたしも書いてて重岡くん！ってなってます（笑）これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2016年6月13日 23時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
@ne(プロフ) - いつも楽しく読んでます！しげ優しすぎてキュンキュンしてます（笑）これからも更新頑張ってください！ (2016年6月13日 21時) (レス) id: b9c4aa2937 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - # : h i r a r a .さん» 教えていただいてありがとうございます！直しておきました、たぶん大丈夫なはず、です！ゆっくりで申し訳ないですが、これからも読んでいただけたら嬉しいです(*´∀`) (2016年6月13日 7時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花音
| 作成日時：2016年5月28日 13時
