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捲ったワイシャツの袖を整えながら歩いてきたシゲが、手を上げる。
「ごめん、遅なった」
「ううん、平気」
「あー、ちょっと待って」
立ち上がろうとした私を手で制して隣に座り、あっつ、とシャツをバタバタする。
「おつかれ」
「つかれたー」
「あ、行った」
しばらくしてシゲが、首を伸ばして部室の方を見て言う。
「ん？」
私も同じように見るとぞろぞろと歩いてるサッカー部集団。
「見られたらめんどいから」
「ああ」
たしかに、理由はあるとはいえ誤解されるかも。
のんちゃんなんて昨日の今日だし。
しばらくして立ち上がったシゲを見て私も立つ。
「足へーき？」
「うん、ありがとう」
右足に体重をかけすぎないようにすれば意外と平気だけど、ゆっくり歩いてくれるシゲ。
「家誰かおるん？」
「今？」
「うん、駅まで迎え来てもらえる？」
「あ、ちょうど同じくらいかも、着くの。連絡してみる」
頷いたシゲが「そういえばお前小瀧ばっか見てたやろ」なんて笑う。
「え？」
「逃げてへんか何回か確認したらいっつも小瀧の方見てた」
「何から逃げんねん。それにそんないっつもちゃうかった！」
「いっつもやで？」
「盛ってるやん、絶対」
「盛ってへんて」
ふふ、と笑ったシゲが、ちらっと私を見る。
「……なあ」
「何？」
一度ほどかれた視線が、また絡む。
「俺が、お前のこと好きって言ったら困る？」
「……え？」
さっきまでの笑ってる顔じゃないシゲ。
「いや、むしろ困って」
気づけばもう駅で、シゲが立ち止まる。
「困って、もっと俺のこと考えてぇや」
少し首を傾げて言う。
「…フフッ、すでに困ってる顔」
いきなりのことに頭がついていかない。
なんて言えばいいのか、何も出てこない。
「好きやねん」
「…あの、シゲのこと、好きやけど」
「あ、待って」
「え？」
「俺今日フラれる気ないから。あのー、ドラマとかでさ、よくあるやん？あいつのこと好きなままでいいからーとか。でも俺あれは言われへん」
「……」
「付き合うなら、俺のこと好きになってからがええし」
「……」
「でも、今のままじゃお前小瀧しか見てへんやん。とりあえずさ、俺もいるってことわかってや」
一度も目を逸らさないでシゲに言われて、小さく頷くことしかできない。
「関野小瀧以外男だと思ってへんもん」
「そんなこと」
「あるって！絶対そうやで！」
気づけば空は色が濃くなっていた。
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花音(プロフ) - ルリさん» 原因がやっとわかり、気づいたところは直させていただきました！ところどころまだ直っていないところもあるかもしれませんが、読めるものにはなったと思います。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでしたm(__)m (2017年3月2日 12時) (
レス) id: a2ab04aa9f (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 文字化けが多く、ちゃんと読めません。 (2016年11月3日 18時) (レス) id: bcbf5ed211 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - @neさん» ありがとうございます♪わたしも書いてて重岡くん！ってなってます（笑）これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2016年6月13日 23時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
@ne(プロフ) - いつも楽しく読んでます！しげ優しすぎてキュンキュンしてます（笑）これからも更新頑張ってください！ (2016年6月13日 21時) (レス) id: b9c4aa2937 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - # : h i r a r a .さん» 教えていただいてありがとうございます！直しておきました、たぶん大丈夫なはず、です！ゆっくりで申し訳ないですが、これからも読んでいただけたら嬉しいです(*´∀`) (2016年6月13日 7時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音
| 作成日時：2016年5月28日 13時
