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「帰るか」
「うん」
何事もなかったように話しながら駅に行き、二人で同じ電車に乗る。
「え？」
「ん？」
「シゲこっちちゃうやん」
シゲは私とは反対方向の電車のはずで。
「この状況で送らんほど冷たいやつちゃうで、俺」
「……ありがとう？」
「ん」
もう落ち着いてるけど、優しさみたいだから甘えることにする。
「ほんじゃ、ありがとう」
電車を降りたところでシゲに言う。
「え、家まで行くけど」
「いや、さすがに悪いって、家わりと遠いし。ていうか私自転車あるし」
送る、平気、を繰り返しながらエスカレーターで上がると
「あれ、よっ」
改札の前で後ろから声をかけられた。
振り返るといたのは、軽く手を振りながら立つのんちゃん。
「え、シゲなんでおるん？」
「あー…」
「待って、二人付き合ってた？」
「付き合ってへんよ」
シゲが答える。
「やんな、びっくりした」
「普通に話盛り上がったからこっち乗ろーって」
「ふーん」
「ほんじゃ俺行くわー、ばいばい」
「あ、じゃあね」
「バイバイ」
結局、のんちゃんと二人で抜ける改札。
「チャリ？」
「うん」
「俺も」
なんで、会いたくないときばっかり。
家までの道を並んで自転車で走る。
「何してたん？」
「えっとー、バッティングセンターにー、行ってた」
「Aそんなとこ行くんや」
「初めて行った」
「二人で？」
「…うん」
「へぇ」
「のんちゃんは？」
「流星とドーナツ食べてた」
「フフッ、ドーナツ」
「好きなん？シゲのこと」
しばらくどうでもいいことを話してると、ふとのんちゃんに聞かれる。
「…え？」
「だって二人で行ったんやろ？」
「いやいやいや、ないって」
「ハハ、そんな否定すなや」
「だってほんま何もないねんもん」
のんちゃんのことで落ち込んでて励まされました。なんて、口が裂けても言えない。
「えー、そうなん？」
「そうやで」
「え〜」なんて言ってるのんちゃん。
これ以上グイグイ傷えぐるのやめてー！
心の中だけで叫ぶ。
「でもなんか寂しいなー」
「何が？」
「俺が知らんAになってく感じ」
「フフッ、なにそれ。ていうかほんまにシゲとはなんもないから！」
「なんかAちゃんに彼氏できたら寂しい、俺」
「……どういう、ことやねん。お父さんか」
「あー、そんな感じやわ」
のんちゃんは、ズルイ。
私の気も知らないで。
振り向いてなんかくれないくせに。
こんなことばっかり言う。
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花音(プロフ) - ルリさん» 原因がやっとわかり、気づいたところは直させていただきました！ところどころまだ直っていないところもあるかもしれませんが、読めるものにはなったと思います。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでしたm(__)m (2017年3月2日 12時) (
レス) id: a2ab04aa9f (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 文字化けが多く、ちゃんと読めません。 (2016年11月3日 18時) (レス) id: bcbf5ed211 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - @neさん» ありがとうございます♪わたしも書いてて重岡くん！ってなってます（笑）これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2016年6月13日 23時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
@ne(プロフ) - いつも楽しく読んでます！しげ優しすぎてキュンキュンしてます（笑）これからも更新頑張ってください！ (2016年6月13日 21時) (レス) id: b9c4aa2937 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - # : h i r a r a .さん» 教えていただいてありがとうございます！直しておきました、たぶん大丈夫なはず、です！ゆっくりで申し訳ないですが、これからも読んでいただけたら嬉しいです(*´∀`) (2016年6月13日 7時) (レス) id: f47d949a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音
| 作成日時：2016年5月28日 13時
