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「爺さんになるまでか!派手に悪くねえ!」
「でしょでしょでしょお願いはなしてええええぇぇ!!」
怒ってはないみたいだけ、馬鹿力なんたから少しは考えて!
でも言うの怖い、とか思ってたらぱっと手が離され、じんじんと痛む頭を両手で抑える
「ま、お前はいい女ってことだ」
「え」
「だから正直に言う」
「は、はい」
「派手に可能性があるようには見えねえ」
「………………」
まさか助言を?!
と思ったがまさかの死刑宣告
分かってはいたけど切なさで一瞬凪いじゃったよ
分かってはいたけどね!と半分やけくそになりながら般若のように音柱様を睨み付ける
「ま、協力はしてやんぜ。何かあったら言え」
大きな手が今度は優しく頭を撫でる
とても優しい手だ
どんなに口が悪く悪態をつこうが優しさは隠せないんだなあ
「……へへ、ありがとうございます」
ああ、近くにはあったかい人が多いなあ
なんて思って、ぽっかりあったかくなる胸に幸せな気持ちになった
▼
「そういえば最近姿を見ないな」
ぼそりと呟いてはっとする
姿を見かけないといっても一週間程
柱としての任務をこなしている自分にとっては、一人の隊士と顔を合わせないこと等至極当然
ある時は任務
ある時は食事処
ある時は自宅の周辺で
様々な所で見掛けていたがピタリと見なくなった
まぁ、自分の任務が立て込んでいることが一番の原因だと思われるが
現に今も鬼が出ると噂の森を散策中である
「お、煉獄じゃねえか」
「む!宇随か!久しいな!!」
そう返すと宇随はなんとも苦虫を噛み潰したような顔をする
「いや、あーそうだな。まあ久し振りな感じしねえけどな」
「なんと!俺の記憶違いだったか!」
「そうじゃねーよ、今日の昼間に煉獄に中々会えねえって屍みたいな顔して歩いてたぞ、花子が」
「そうか!」
あっさりと返した俺の顔を見て、宇随は何か考える様に顎に沿って手を当てている
「なんだ!」
「いや、派手に興味ねえなと思って」
何を言いたいのかは分からないが、探られているようで不愉快な気分になる
しかしどうであれ真実は変わらない
「ない!!」
またもやあっさりと返すと、「だよなあ」と頭を掻き小さく息を吐く宇随
それは手の掛かる妹分を心配する様で
仲が良かったのか、と不思議に思っていると宇随の片手が俺の肩に置かれる
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい!!!そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い!!なんなら新たな発見できて面白すぎる!何度読んでも素晴らしい作品!!!数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです!!! (2021年12月5日 14時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい! (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして!読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして!コメントありがとうございます(´▽`)楽しんで抱けてとても嬉しいです!!まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました!宜しければ読んでやって下さい(´▽`) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2020年11月25日 23時