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これ以上被害を出さないためにも慎重に事を進めるのが最善だろう
しかし、ちんたらしていると被害者が増えるのもまた事実
迅速に情報収集を行い早急に原因となる鬼を殲滅
当たり前だがこれが最善である
ちらりと炎柱様に目を向けると彼も同様の結論に辿り着いたのであろう、いつも通りの強い意志を宿した瞳をこちらに向けると小さく頷いた
「…列車の出発地点、終着地点、道中。送り出された行方不明の隊士数名の連絡が道中で途切れていることから十中八九、道中で異常が起きた可能性が高いですね…」
「ああ!取り敢えず数日この近隣で情報収集をした後に乗車しよう!!」
「了解しました」
こくりと頷いて見せると炎柱様は笑顔のままじっとこちらを見据える
…ん?
「ぇと…何か?」
「いや!今日はいやに静かだと思ってな!」
「あの、ホントいつもすみませんでした…煩くて」
「そういう意味ではない!」
そりゃあ、以前の私の言動は九分九厘位炎柱様への熱い気持ちに費やされてたので
任務のことになると口は回るが、世間話になると余計なことを口走ってしまいそうで口数が最小限になってしまうのだ
今までも炎柱様と恋仲の女性と鉢合わせせずにいたことを奇跡のように思う
自分だったら恋仲が他の女性から迫られているなんて知ったら卒倒してしまう
ありがとう昨日までの自分
そして今日からの自分、あなたもこのまま気を抜かずに精進するのよ
「はい頑張ります!」
気合いを入れるため心の中でも呟いた声が思いっきり声に出ていた。油断しまくりである
そして突然のことにビクッと小さく肩を震わせた炎柱様
…可愛らしすぎる…っ
好き!!!
「……」
「どうした!」
「いえ…少し今迄の人生を振り返ってました…」
「何を言っている?」
中々炎柱様離れをしてくれない自分の頭に、思わずその場で四つん這いになって落ち込んだ
顔に下地を塗り肉食の白粉をはたく
眉墨をし血色を良く見せるための頬紅を塗る
最後に棒紅をし全体の印象をきゅっと引き締めたら完成だ
「よし」と一人呟き、藤の家の主から以前娘が使っていたので良ければ、と借りた着物を纏ったまま化粧台の鏡の前で一回りして全身を確認した
街中での情報収集となると、やはり紛れ込み自然な流れで行うなが一番だろう
そうでなくとも鬼殺隊は政府非公認の組織
前回の任務の時の様ないざこざは避けるべきと判断した故である
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい!!!そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い!!なんなら新たな発見できて面白すぎる!何度読んでも素晴らしい作品!!!数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです!!! (2021年12月5日 14時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい! (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして!読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして!コメントありがとうございます(´▽`)楽しんで抱けてとても嬉しいです!!まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました!宜しければ読んでやって下さい(´▽`) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2020年11月25日 23時