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カァァァ!!!
「「!」」
間に割り込むように二羽のカラスの鳴き声が私と炎柱様の耳をつく
「短期間デ四十人以上モノ人ガ行方不明トナッテイル!!炎柱 煉獄杏寿郎トトモニ無限列車ヘト向カエーッ!!」
鴉は伸ばした腕に降り立つとその目的を告げた
炎柱様に視線を移すも同様の任務を給わっている
どうやらどちらにせよ炎柱様との鬼ごっこはここまでのようだ
「…道中続きを話そう」
「…………はい」
いやだぁぁ!
禰豆子ちゃんと何故か微笑ましそうに…いや、面白そうに?此方を見ていたしのぶちゃんと音柱様に別れを告げ、あっという間に道中
私と炎柱様は無言で歩を進めていた
沈黙を破ったのはやはりというか炎柱様
「すまなかった」
「…え?」
「俺は君の好意に甘んじるばかりで、己を省みることもなかった。…無神経な言い方で君を傷付けてしまったことも多々あるように思う」
「ええ?」
「改めて君に俺の今の気持ちを…」
「待って待って、待って下さい!!」
何故突然自分が謝られているのか分からず、思わず炎柱様の話を遮る
もしかしてこのまま又私振られちゃう?!
誠心誠意振られちゃうの?!!
会話の流れてきにそうとしか予想できず、何とか引きつりそうな顔を全力で留める
何と言っても前回真面目にお断りされた時と同様に今回も任務初日
またあの気まずい空気になることは全力で避けたい
「あの…出来たらそういう話しは任務が終わった後にして貰えませんか?」
「……」
「に、逃げません!今度は絶対ににげませんから!!」
炎柱様がしらーっとした目で見詰めてくるので言わんとすることを察してすかさず言い募る
「……分かった。この任務が終わったら必ず聞いてくれ」
「…はい」
難しそう考え込んだ様子の炎柱様が重々しく口を開き、何とか気まずい雰囲気は回避できたことに隠れた拳をぐっと握った
そうと決まれば任務に集中しなければ
私は今回も与えられた任務内容を振り返る
「四十以上の人が行方不明…炎柱様は今回の任務をどう思われますか?」
「うむ、この短期間にこの被害者数…十二鬼月で間違いはないだろう。上弦やもしれん」
「ええ、しかし遺体は発見されず…どうも気掛かりですね。身体ごと消化、吸収する特性か…」
「的を得ているだろう。痕跡はなく…数十人となると集約する場も考えて現実的ではないからな」
言いながら炎柱様は考え込むように口許に手を当てた
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい!!!そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い!!なんなら新たな発見できて面白すぎる!何度読んでも素晴らしい作品!!!数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです!!! (2021年12月5日 14時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい! (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして!読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして!コメントありがとうございます(´▽`)楽しんで抱けてとても嬉しいです!!まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました!宜しければ読んでやって下さい(´▽`) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2020年11月25日 23時