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悲しいことも沢山ある
けどやはり私が幸せを感じることが出来るのも又この鬼殺隊なのだ
「だから本当に大丈夫なんだよ。叶わなくてもすっごく楽しかった、幸せだったんだぁ」
「…馬鹿です、あなたは」
「えへへ、ありがとう」
「褒めてません」
私の額にペシっと全く力が入っていない手刀が落とされる
愛の鞭だ
まだ炎柱様を想って胸が痛くなったりもする
でも大丈夫
ゆっくりゆっくりと
大好きだったなぁって優しい思い出になってくれる、きっと
あんなにツンケンして嫌われてしまったかもしれないけど…、くっ!
取り敢えず今は時間を下さいほんともうお願いします
仏よ!!
言いながら組んだ両手を掲げ内心で祈っていると、通常運転になったしのぶちゃんに冷やかな視線を送られる
「暇なのであれば前回のように隊士の機能回復訓練に付き合ってあげて下さい。あなたとの手合わせは学ぶことが多いですから」
「うん、役に立てるなら嬉しいな。もう訓練場にいるの?」
「はい、今はカナヲと手合わせしていると思いますよ」
「本当?!この前会えなかったからカナヲちゃんと話してくるーっ!」
ててて、と足早に訓練場に向かう私にしのぶちゃんが手を降ってくれていたので降り返す
目と鼻の先にある訓練場を覗くと、炭治郎くんとカナヲちゃんが鬼ごとをしているのが見えた
善逸くんと伊之助くんの姿が見えないため気配を探ると、どうやら中庭に居るらしいことが分かる
そして、三人ともこの短期間で不完全ながらも全集中常中が出来ていることにも驚く
毎日かなり努力している様だ
前回から一週間程しか経過していないのにこの成長速度には目を張るものがある
「あ!!」
微笑ましく見ているとこちらに気が付いた炭治郎くんが声を上げ、カナヲもつられてこちらを見た
私は隠れる必要もないため二人へと歩を進める
「花子さん!」
「久し振り〜、ちょっと任務が立て込んでて中々来れなかったんだあ。鍛練は順調みたいだね」
「はいっ、頑張ってます!」
元気良く返事をする炭治郎くん
後ろのカナヲちゃんは相変わらず可愛らしく微笑んでいる
「どうかな?良かったら手合わせでも」
「は…、…はい!お願いします!」
あら?
なが〜い間があったけど?
にっこり笑い掛けるとスー、と目を逸らされる
嘘の付けない子だ、と今度は本当に笑った
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい!!!そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い!!なんなら新たな発見できて面白すぎる!何度読んでも素晴らしい作品!!!数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです!!! (2021年12月5日 14時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい! (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして!読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして!コメントありがとうございます(´▽`)楽しんで抱けてとても嬉しいです!!まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました!宜しければ読んでやって下さい(´▽`) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2020年11月25日 23時