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恐らく自分の今までの人生は幸せなものではなかった
しかし、特段不幸なものでもなかった
飢餓状態に苦しむことはなく、屋根のある家を切望することもない
鬼殺の剣士になってからは特にそう感じる
運良く育手に出会い、運良く僅ながら剣の才能があり、運良く今まで生き残ってきた
自分は恵まれている
今と繋がる過去の自分の選択を後悔したことはない
これからもすることはないだろうと漠然と思っている
そして、今
「あぁぁああぁぁーーーっ！！！」
この世に生まれ落ちた時からやり直したい程の後悔真っ只中
どうしようどうしようどうしよう
私の馬鹿馬鹿馬鹿ばかぁ！！！
大した広さのない自宅の冷たい床をぐるぐると転げ回る私
落ち着いてなんかいられない
もう懺悔と後悔で今にも頭をカチ割ってしまいたいくらいだ
「き…嫌われた…」
確実に
折角気を使って心配してくれたのに、予想外の質問に動揺しその厚意をぶった切ってしまった
くぅ！
何と言う愚か者…っ
いつもの調子であれば弱っているフリでもして、頭ヨシヨシかポムポムして貰えるように誘導したのに！
あぁ…っ
ヨシヨシもポムポムもどっちも捨て難い…
違う違う！
駄目よ花子っ
炎柱様には恋仲がいると知ったばかりじゃない！
ヨシヨシもポムポムもだめぇ！！
あぁぁああっ！！
両手で顔を覆い隠し再度床を転がり回る
私の家は山奥にポツンと建っている掘っ立て小屋であるため、いくら大声を出しても気兼ねはしないし注意も受けない
一頻り暴れ終わり、横になったまま呆然と「あ、あそこ穴空いてる」と天井を見上げていると遠くで羽音が聞こえた
後悔の念が纏わり付いて重たい身体を何とか起こし外に出ると、予想通り一羽の鎹鴉が差し出した手に降り立つ
そして驚愕
「え…ぇ、え、炎柱様の鴉…っ」
ひぃいっ！
と思わず振り払うが、鴉は気にした様子もなくぺっと私に向かって手紙を放り捨てると手近な木の枝で羽を休め始めた
お願い帰って
「……」
受けとることなく地面に落ちた文をじーっと見つめる
そして、早く開文しろとばかりにじーっと私を見つめる炎柱様の鴉
これが前回の任務の前であれば「まさか恋文？！」と有頂天で踊りながら開いたというのに
今は死刑執行を待つ罪人の気分である
世知辛い
いやいや、
でももしかしたら件のお叱りではなく、別件かも
任務のことかも
『話がある、至急来られたし。』
死刑宣告
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい！！！そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い！！なんなら新たな発見できて面白すぎる！何度読んでも素晴らしい作品！！！数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです！！！ (2021年12月5日 14時) (
レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい！ (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして！読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして！コメントありがとうございます(´▽｀)楽しんで抱けてとても嬉しいです！！まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました！宜しければ読んでやって下さい(´▽｀) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2020年11月25日 23時
