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「申し訳ありません、男女での宿泊とは思わず…部屋が一室しかご用意できませんでした。仕切らせては頂こうと思うのですが、同室でも構わないでしょうか?」
それを聞いた途端私の回りにはぶわっと花が咲き、目の端では嬉しすぎて笑顔を硬直させた炎柱様
ええ、嬉しすぎて
「そ
「それはもう全く構いません!寧ろ頼もうと思っていた位ですっ!いや、というか私達の仲を考えると仕切りもいりませんね、なぜなら仕切りなんかに私達の愛を割くこ、どぐ…っ!!」
部屋がないのなら同室で構わない!しかし仕切りはお願いします!!」
お婆さんへの返答中に頭と顎を同時に抑え込まれ、強制的に黙らされる
一歩間違えれば舌が分離するとこだったし!な事実に炎柱様からの殺意を感じた
目の前の人生の先輩であるお婆さんはこの遣り取りだけで私達の関係性を悟ったのか、やや不憫そうな視線を送られた
いや、幸せだから!
炎柱様に触られた所今日洗わないもんね!!
「やだ、炎柱様ったら…睦み合いはお部屋に着いてからにして下さいな!」
「早速案内を頼んでも良いですか!」
そんないつものやり取りをしながらお婆さんに案内された部屋は広めの一室で既に仕切り板が置かれていた
後で燃やしておこう、と不穏なことをを考えていると部屋の説明を終えたお婆さんが出て行き炎柱様と二人きりになる
「食事まで少し時間がありますね。先にお風呂にしましょうか?それとも…
……私、にしますか?」
「では、折角なので風呂を頂いて来る!自由にしていてくれ!」
「はーい」
チッ
お婆さんが用意してくれた替えの着替えを持った炎柱様はさっさと温泉へ行ってしまった
容赦なくピシャンと締められた障子が悲しいので舌打ちを食らわせてやった
腰に差していた日輪刀をすぐ横に置き、用意された座布団に腰掛ける
今こうしている間も子供が鬼に襲われ怖い思いをしているかもしれない、と一刻も早く村へと向かいたいと逸る気持ちを押さえ込む
そんなだから私は誰かと組まされることが多いのだろう
どうも冷静さを欠いて無理を通しすぎることへの自覚はあるが、直そうと思って直るものではない
「どうか無事で」
部屋に一人、祈るように呟く
今自分に出来ることは、万全の体調で確実に鬼を殲滅することだ
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chiaki0708(プロフ) - 私も煉獄さんと結婚したい!!!そしてこのお話は2回目でもとってもやっぱり面白い!!なんなら新たな発見できて面白すぎる!何度読んでも素晴らしい作品!!!数ある煉獄さんの夢小説で1番好きです!!! (2021年12月5日 14時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 愛弓さん» したい! (2021年11月6日 12時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
愛弓 - 杏寿朗さんと結婚したい (2021年11月6日 9時) (レス) @page2 id: cf70200c76 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - カレンさん» 初めまして!読んで下さってありがとうございます(*´∀`)♪パスワード解除したので宜しければどうぞ! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - えこさん» はじめまして!コメントありがとうございます(´▽`)楽しんで抱けてとても嬉しいです!!まだ中身なかったのでパスワードしてましたが2話作ったので解除しました!宜しければ読んでやって下さい(´▽`) (2021年2月13日 8時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2020年11月25日 23時