煉獄さんと結婚したい！

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久しぶりの！

炎柱様との任務！！


うゃぁー！、と興奮状態で上空を飛行する鎹鴉に付いて行く

見るからに浮き足立つ私に道行く人達が好奇の目を向けているのが分かるが全くと言っていい程気にならなかった

だって向かう先にはあの炎柱様！

天国に向かうようなもの！






「あ、花子さん、こんにちは！」


炎柱様の屋敷に到着すると門の掃き掃除をしていた千寿郎くんに会った

炎柱様そっくりで愛くるしくて愛くるしくて！

特に垂れた眉なんかもうもうもう！！


「こんにちは！久しぶりだね、元気だった？」

「はい！兄上なら今出立の準備をしていますよ。もう少しお待ちください」

「うん、炎柱様に会えるんならもういくらでも！」


両手を頬に当て、きゃーっと興奮する私を微笑ましく見守ってくれる千寿郎の懐の広さ

炎柱様と同じで将来有望！！



ふふふ

この子が未来の私の弟…



「こら！」


聞きたくて仕方がなかった声を耳に入れると同時に頭をコツンと小突かれる

私ともなれば顔見なくても分かるから！！


「炎柱様！！！！」



コツンだってコツンだってーっ！

きゃ！



「何か不穏なことを考えていただろう！」

「滅相もないです！近い将来での炎柱様との結婚後について考えていただけです！」

「そんな未来はない！！」

「結婚して下さい！」


「聞いていたか？！！」


そんな掛け合いにお腹を抱えて笑っている千寿郎くんが目に入る

もう可愛さしか感じない


でも急ぎの任務のためあまり無駄話をしている暇はない
後ろ髪引かれながらも炎柱様とともに足を進める


「今回の任務は少し遠方になる！とは言っても早足で片道三日程の距離だが！」


炎柱様は簡単に言うが、彼の早足について行ける隊士は早々いない

見掛け通り、行動も言動も志も全部が全部熱い人なので如何せん他の隊士への加減というか気遣いに欠ける


まあ、他の柱達と比べて常識的な部類には入るが



「でも、そんなところも全部好きです…っ」


「・・・・・」



「はっ、声に出てましたね！本音が！！」




毎度ながら一抹の不安を抱えたような素敵な表情の炎柱様


ああ！そんな顔も男らしくて素敵です！！！

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