推しは推しと云う概念だからこそ推しと呼ぶのだ【妖怪ウォッチシャドウサイド,ツイステ】

EPISODE・1 - 4『怒りの火』 ページ12

イデア「はぁー……もう良いよ。代わりを見付ける。」

呆れ混じりの溜め息。
それを聞いて、怒りが沸々と込み上げる。

ユウ「『見付ける』って……。」

グリム「結局、頑張り損なんだゾー。オレ様疲れた。」

小さな足でとことこと歩くグリム。
待て、何処に向かうつもりだ？

『グリム、一体何処に？』

グリム「疲れたから、帰るんだゾ。」

……。
そうか、グリムはこっちに来るの初めてか…。


『…私がユニーク魔法を使わないと帰れないよ。』

グリム「じゃあ使うんだゾ。」

『嫌だ。』

グリム「なんでだッ！」

と、怒りを含めた青い火を吐く。
不味い、このままじゃ、町が火の海に………。

ここにリドル先輩がいれば、グリムの魔法を封じれたのに…！

いや、無いものねだりは止めておこう。
早く、グリムの火を水魔法で消さないと…！
水…水……！


イデア「A氏！早くこっちに！じゃないと火に巻き込まれる！」

ユウ「Aッ！」

水……水……！
雨？水滴？涙？噴水？駄目だ！イメージ出来ない！
なんでッ、こんなときに限って…ッ！




　〈ボウッ！〉

『ぁ…。』


…目の前に、青い火が見えた。
当たるな、これ。

そう覚悟して、目を瞑る。






、






………と、誰かの腕が私をその身に引き寄せた。



……？


一体誰の─、



グリム「うわッ！火が消えたんだゾッ!？」

………？

…確かに、煙臭くなくなった。
熱くもないし……本当に、消えた？






「──全く。己の身を案じぬとはな。」








…………………………………え。



………………………………………………は？

そんッ、え？


グリム「お前何者なんだゾッ!？オレ様の火を消しやがって！どうやったんだッ！」

「そなたは先日いなかったな。
我は“朱雀”。風の神だ。」

グリム「神ぃぃ〜ッ!？」


え、は、ま、ん？
そ、え、すざッ、え？


えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜ッ!!!!!!??????

EPISODE・1 - 5『見守った者』→←EPISODE・1 - 3『ネジを探せ！』

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