転生した幻王様と剣武魔神！ｰ特別集Ⅱｰ (ページ10)

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SABU ⅤⅩⅨ：懐かしき夢 EpⅡ ページ10

それから、私はお松と仲が深まった。

辛い事も、悲しい事も、

話していると、なんだか楽になった。

また、しばらく経って、

お松は他の幻魔達に説得してくれていた。
私の事を。

お松が説得していると、幻魔達はわかってくれた。

それからまた、しばらく経ち、

庭で私が転び泣いていた時、白虎が泣き止ませようとして、お松が勘違いして…。
こんな事も、あったな…。
(詳しくは特別編集の[何よりも怖い者…]で)

そのやり取りを見ていたらしい朱雀は、先代の考えについて、私に対しての考えを変えたらしい。

しばらくもしない内に、不動明王や玄武、阿修羅も考えを変えた。

……と。
ここまで話したが、ほとんどは皆が知っている事だったな。
(破神招来にて)

この後は、幻獣とも仲が良くなり、
ムゲン地獄で私が力を発揮して、
そのあと先代が認めて。

それにしても、何故先代は私の事を認めてはくれなかったのか…。
女故？何故…。
(後日切離天夢にて先代が認めなかった理由を解説)

だが、先代が認めた後、
私がどうなったのか。

幻王の跡継ぎとして認めてもらえた私は、
普通の妖怪からの扱いはそのままだけれど、
先代や剣武魔神、幻魔や幻獣等々、
上位妖怪達とは上手くやっていた。

彼方と出会う前、断言…は出来ないが、まぁまぁ平安に過ごしていた。

白虎はよく課題をサボって、朱雀と玄武は真面目で、阿修羅もよくサボって…………うん、日常茶飯事日常茶飯事。
問題児が多いことはもう馴れた馴れた。
うん…。

……にしても、何万年か…。
そんなに経ってたんだな。

そして、雨の日に彼方に出会った。

ここからは、皆が知っている事だろう。
リリィの術で見せたからな。

彼方と別れた少し後、
私は、しばらく幻王宮殿を留守にしていた。

とは言っても、すぐに戻ってきたが。
一週間程か。

その間、私は彼方と空亡について考えていた。
だが、出会いには別れが付き物。
そう考え、この事は胸の内にしまう様にした。

それからまたしばらく経ち、
リリィがやってきた。