転生した幻王様と剣武魔神！NEXT STARTｰ切離天夢ｰ (ページ40)

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EPISODE ⅡⅩⅧ：【狐様の神隠しｰ終ｰ】ページ40

シュュン…

怪「…いたた……。」

白虎「……って、人間か!？」

怪「あ、いえ。
人間の姿をしてるだけです。」

妖狐のライトサイド？は、完全に見た目は人間。
着物を着て、人間の子供の様な見た目だ。

シュン…

ユミ「んで、何で人間を襲ったん？
妖狐。」

怪「今はライトサイドです。
なので怪(アヤ)と呼んでくれて構いません。」

朱雀(ん…？アヤ……？)

白虎(どっかで聞き覚えが……。)
(※新章突入の［朱雀の恋物語……???］より)

怪「人間を襲ってしまった理由は…命令、されたからです。」

玄武「命令…？誰にだ？」

怪「…言えません！
ですが、ごめんなさい！襲ってしまって！
……だけど、わたしの意思なんです…。」

怪「わたしが妖怪になる前は、大正時代でした。
わたしには親がいなかったので、里親として、お婆さんが面倒を見てくれたんです。

ですが、わたしが9(ここの)つになる前に、お婆さんは亡くなってしまいました。
お婆さんが亡くなってからは、お金を盗んだりして、生活を補っていました。

その頃、お金はとても貴重な物でした。
そしてわたしは、いつしか見付かってしまい、処刑されてしまいました。

死ぬ頃、走馬灯としてお婆さんを思い出したんです。
そうしてわたしはそのまま死んで、この時代に妖怪として、この神社の神として生まれたんです。」

アメリ「イナリと同じ…なんだ……。」

妤々「でも、『心臓を寄越せ』って、一体どういう意味なのよ。」

怪「わたしは…“あのお方”に言われたんです。
『ある人物の心臓を奪えば、お前の婆さんを生き返らせてやる』って…。」

朱雀「……心臓を奪っても、人は生き返らない。」

怪「はい…。
それはわかっていました、わかっていたんです…。
……だけど、もう一度お婆さんに会いたいと云う気持ちが積もりに積もって、こんな事に…！」

白虎「……にしても、『ある人物』って、いろんな人間を襲ってたよな？」

怪「……“あのお方”に云われた特徴としては『[あ]と[ゆ]が始まり文字の名前の女だ』…と。」