転生した幻王様と剣武魔神！NEXT STARTｰ切離天夢ｰ (ページ22)

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EPISODE Ⅹ：悲鳴ページ22

～夜新元町商店街～

ユニ「書き込みによると、みんなここで声を聞いてるんだよね？」

白虎「んー、でも…今日も来んのか？【自害少女】と【連続妖怪殺人事件】の犯人。」

アメリ「……ねぇ、」

白虎「ん？どうしたんだ。」

アメリ「その両方、同じ犯人とかなのかな…。」

朱雀「……その可能性はあるな。」

朱雀「[妖怪達を殺害し回っている者]と[自分を殺す不死の少女]……もしかしたら、[妖怪達を殺害し回っている少女が、最期に己を殺した]……のかも知れないな。」

阿修羅「んでも、それだと変だと想わねェ？」

阿修羅「わざわざ殺し回った後に自分を殺す…その行動に、なんか意味があんのか？」

玄武「…確かにそうだな。」

玄武「いくら不死とて、己を殺すのは躊躇(ちゅうちょ)する筈だが…。」

白虎「…まさか、殺し馴れてるとか？」

ユニ「ひぃ！その人、どうかしてるよ…。」

ユミ「メンヘラなのか、今んとこわかんないな。」

アメリ「…自分を殺したら、何か特典があるのかな…。」

朱雀「己を殺してまで欲しい物等、無い筈だが。」

アメリ「そうじゃなくて、もっと、もっと強くなれるとか…そういう類いの。」

白虎「……強くなりたけりゃ、死ぬ程鍛練(たんれん)すりゃあ良いのに。」

???「うわあぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

！

アメリ「妖魔レーダーだと、路地裏の方ですッ！」

～路地裏～

白虎「……チッ、もう逃げた後かよ。」

白虎「逃げ足の速ぇ奴だな。」

妖怪「きゃあぁぁぁぁぁぁッ!!」

朱雀「！またか…ッ！」

～新元町商店街～

あの後、何度も何度も後を追ったけれど、
全然追い付けなかった。
遂には、商店街に戻ってきた。

ユニ「ぜー！はー！ぜー！」

ユニ「もう！ぜんっぜん追い付けないんですけどッ!？」

阿修羅「…ってかさ、今日ユミ、全然喋んなくね？」

玄武「む、確かにそうだな、どうした。」

ユミ「いいや、少し気になる事があってな。」

気になる事…それは、
何故妖怪達を殺し回っているのか。

一体、犯人は何をしたい？

アメリ「……あ！ユミッ！」

ッ!？