tales of Shadow (ページ28)

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ⅩⅡ．Ⅴ，続きそのⅢ ページ28

バルック「気を悪くしないでくれ。とっつきにくく見えるのは昔からでね。」
スタン「大丈夫です。きっといつか、上手く行くようになりますよ。」
アリス「僕はそう、思わない。」
スタン「アリス……。俺はリオンの事、好きですから。根は良い奴だって、信じてます。」
バルック「あれで案外、わかりやすいところもあるのだよ。気持ちの変化があれば、きっとすぐに伝わるはずだ。」

～外～

リオン・マグナスが誰かと一緒に話をしていた。
だが、その人は向こうに行った。

スタン「今の人、誰だ？」
シャルティエ≪情報屋です。お金を払って、知っている事を聞き出しました。≫
ディムロス≪何かわかったのか？≫
リオン「……。」
シャルティエ≪僕達がやって来る少し前に、神殿関係者の団体が到着したそうです。そいつらは船から大きな荷物を降ろし、この国の首都へ向かったとか……。≫
ルーティ「それってどう考えても、グレバム一味と神の眼じゃないの。」

一足遅かったのか……。

フィリア「でもバルックさんは、何も知らないとおっしゃってましたが。」
ディムロス≪あの男が全ての情報を、握っているとは限るまい。≫
クレメンテ≪うむ。この国の人間が、よそ者を、敵視しているならなおさらじゃのう。≫
スタン「あんな立派な人なのに……。」

仕方があるまい。
この国の人間が、よそ者を受け入れるとは限らない。
あのバルックでさえも、よそ者扱いなのだろうな。
その時、マリーが戻ってきた。

フィリア「！思い出しました。確か……。カルバレイスの首都・カルビオラに、神殿の支部があったはずです。」
クレメンテ≪そこに神の眼が運ばれた可能性は、高そうじゃのお。≫
ディムロス≪カルビオラはどこにあるのだ？≫
シャルティエ≪それも聞いたよ。ここチェリクを出て、来たの方角だって。≫
スタン「行ってみよう、リオン、アリス。」

スタン「……。」

フィリア「カルバレイスの人達は、過酷な環境で生活しているんですね。」
ルーティ「よその国に移住することもままならず、いざ移っても色々大変だって聞いたことあるわ。自分がカルバレイス出身だってことを、秘密にしている人間もいるみたいね。」
スタン「バルックさんの目標が叶って、ここが住みやすい所になると良いけど。」
マリー「そうだな。」