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゜
しばらくすれば血も止まって
苦しそうに歪ませていた顔も、
ただの寝顔になっていった
安心した私は救急車を呼ぶ必要もなさそうと見て、
ただ彼が目を覚ますのを待ってた
気が付いた彼は随分動揺してるみたいだった
私と手当てされた傷を交互に見て、
「なんで通報しないんだよ」って
それからだった。私と彼、
「霧島絢都」が頻繁に会うようになったのは
大型犬のオスであるハスキーと
一軒家で二人暮らしをしてると
たまに寂しくなるもので、
彼もそれを察してなのか
傷の手当てをしたお礼なのか……、
週に一回か二回くらいのペースで
私に会いに来てくれた
「絢都君はウサギが好きなの？」
ベッドの枕元に置いてあるウサギの
ぬいぐるみをじーっと見つめていたから、
つい声に出てしまった
絢都「はあ？アホ、なわけねーだろ…！」
「……ぬいぐるみあげようか？」
絢都「いらねーよ！」
顔を真っ赤にして必死に否定する
絢都君が面白くて、無意識に口角が上がる
身長小さい癖に無駄に気が強くて
口も悪くて、生意気なイメージ
前まではそうだったのに
意外と可愛いとこあるんだなーって思うと、
なんだか無性に愛しいというような気持ちになる
絢都「そろそろ帰る」
「えー、もう？」
絢都「俺はお前と違って忙しいんだよ」
一言多いよ、絢都君。
やっぱり生意気なのは変わらないね
玄関で靴を履いてる彼の後ろ姿を見て、
…いいことを思いついた
帰ろうと玄関のドアを押し掛けた
絢都君の背中に、咄嗟に抱き着いた
絢都「なっ……！？な、んだよ」
ビックリしたみたいで顔も真っ赤
私はちょっとの間だけ、
ぎゅっと抱き締めてから絢都君の顔を
見て悪戯っぽく笑ってみせた
「なんでもなーいよ」
絢都「そうかよ」
耳まで真っ赤だよ、絢都君
恥ずかしいのか目を合わせないようにしてる
「じゃあまたね！絢都君」
絢都「ん…じゃあな」
パタン、と静かにドアの閉まる音が
この広い玄関に響いた
背中越しにもわかるくらい鼓動の音が早かった
私も結構、恥ずかしかったけど…
悪戯ついでに抱き締められて良かったかな
抱き着いてる隙にこっそり絢都君のフードに
入れておいたウサギのぬいぐるみ
いつ気付いてくれるかな？
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結輝 - アヤト君がかっこいいですね( 〃▽〃)続きが気になります!! (2015年9月22日 8時) (
レス) id: 34449ae5bd (このIDを非表示/違反報告)
菜々華(プロフ) - 症候群さん» コメント見て笑っちゃいました笑笑 私めっちゃ亀更新だから(´-ω-｀)笑 ぜひまた続き読んでください笑 (2015年6月24日 23時) (レス) id: 510cc0905f (このIDを非表示/違反報告)
症候群 - うぉぉおぉ！！面白いのに何で人気でないの！？ (2015年6月24日 17時) (レス) id: 0198776e94 (このIDを非表示/違反報告)
腐苺(プロフ) - 最高に面白いです！う゛ー！続きが気になるー！ (2015年6月21日 19時) (レス) id: 4d5ebacb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々華 | 作成日時：2015年5月29日 17時
