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゜
鍵を掛けるっていう習慣が
私にはどうも身に付かないみたいで
その日も寝室の窓は無防備な状態だった
中々寝付けなくて、真っ暗な
部屋の中をただぼーっとしていた
そこでいきなり、ガラガラって音がした
それと同時に、唸り声のようなものも
聞こえて私は咄嗟に起き上がった
「………っ！？」
音が鳴った方へ目を向けると、
人が片手でお腹を抱えるように縮こまっていた
一瞬、幽霊？なんてバカな考えも浮かんだ
だって暗闇の中苦しそうに唸る彼は
本当に幽霊みたいだった
でも、目を凝らして見てみれば
その縮こまってる人が
血塗れだということに気がついた
「あ……あの…」
勇気を出して振り絞った声は
物凄く小さくて…、でも静かな部屋の中では
十分に聞こえるような声だった
男が立ち上がった床には
大量に血の水溜まりができていて
その時はじめて焦りを覚えた
「チッ、クソ……ぐ、ぁ」
「だ、大丈夫ですか……！」
恐る恐る近寄ってみるとこの大量の血は
お腹から出ているのだと気付いた
どうしてこんな傷が…
事故にでもあったのだろうか？
いや、でもこの傷は
トラックに跳ねられてーなんてもので
できた傷なんかより、
故意に誰かに包丁か何かで抉られたような……
そんな深い傷を見て、呆然としていた私に
彼は突然首に腕を回してきた
「ひっ、ぇ……っ？」
首元に一気に近付いて―――――
そして、ガクンと私に倒れ込んだ
どうやら気を失ったようで、
どうしていいかわからなかった私は
とりあえずベッドまで運び
救急車を……、と思った時に思い出したのだった
携帯は修理に出していて手元にはない
固定電話も家には置いてなくて…
連絡手段が何もなかった
そこで更にどうするべきか焦った私は、
とにかく止血して
手当てをしなければと思った
実際、こんな重症負った人の手当て
なんてしたこともなくて包帯やらガーゼやらを
がむしゃらに巻いていった
この時はただ必死だったけど、
今思えば不法侵入してきた
人の心配っていうのも変な話……
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結輝 - アヤト君がかっこいいですね( 〃▽〃)続きが気になります!! (2015年9月22日 8時) (
レス) id: 34449ae5bd (このIDを非表示/違反報告)
菜々華(プロフ) - 症候群さん» コメント見て笑っちゃいました笑笑 私めっちゃ亀更新だから(´-ω-｀)笑 ぜひまた続き読んでください笑 (2015年6月24日 23時) (レス) id: 510cc0905f (このIDを非表示/違反報告)
症候群 - うぉぉおぉ！！面白いのに何で人気でないの！？ (2015年6月24日 17時) (レス) id: 0198776e94 (このIDを非表示/違反報告)
腐苺(プロフ) - 最高に面白いです！う゛ー！続きが気になるー！ (2015年6月21日 19時) (レス) id: 4d5ebacb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々華 | 作成日時：2015年5月29日 17時
