お兄ちゃんと叫び ページ6
「かっこいいわけないでしょ…慰めなら、もう十分されたよっ！」
「おいA」
「何、賢二郎まで“頑張ったね”なんて慰めをするの？いや違うね、あんたのことだもん。どうせ馬鹿にするんでしょ？“焦りでフォームが乱れてた”とか“プレッシャーに押されてわかりやすいレフト任せだった”とか」
「おい」
「自分でもわかってたよそりゃ。難しいボールもよく決めてくれるし？一番多くトスをあげてきた人だし？確かに焦りはあったけど、けど！それでも！決めてくれると信じてたからあげたのに！」
ただボソボソと呟いていた声が
次第に大きくなっていった
視界の端っこで弟たちが
泣きそうになっている気がしたけど抑えられなかった
「私のボールが読まれるなんて、思わなかった…っ、考えもしなかった！！なのに止められた！一枚なんかじゃなく3枚全部綺麗についてきた！」
「おい」
「審判の判断ミスだと思った、タッチネットも疑った、ブロックアウトかもって希望も抱いた！でも結局負けだった！もうあんな気持ち味わいたくない、バレーボールはもう見たくない！」
「おい」
「私のあげたトスで…スパイカーが十分に戦えないのも、その試合を見た人たちが…“豊黒のスパイカーは弱い”だとか“フォローが出来ない無能なリベロだ”なんて言われるのはっ！！」
＿＿＿なんだよ、セッター以外は大したことないんだな
＿＿＿もっと決めれる部分あったよな、スパイカーたち
＿＿＿いやリベロだろ、あれはフォロ入れたべよ
＿＿＿つかセッターのレベルに釣り合ってなくね？
＿＿＿あぁ…セッター以外は”無能だ”
「もう聞きたくないっ！！」
「おいっ！」
賢二郎の叫びで我に返り焦りながら顔を上げれば
双子は賢二郎の背中に隠れてこちらを覗き見ている
そして2人を庇うようにしていた賢二郎が口を開いた
「春樹たちに八つ当たりすんな。」
「あ……ごめ…」
最低だ
私は人生で初めて人に八つ当たりをした
弟たちの目線は昔ゾンビ映画を見た時の様子とそっくりで
怖がらせたのだと理解した
咄嗟に謝ったがきっと意味は無い
やってしまったと思っていたら
賢二郎の後ろにいた2人が珍しく怒りながら叫んだ
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いもけんぴ(プロフ) - だいすき…最高っ…更新などとても大変だと思いますが主様のペースで無理のない範囲で頑張ってください！応援してます✊‼️ (12月3日 23時) (
レス) @page45 id: d551381a46 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - 最高です！ (11月28日 17時) (レス) @page43 id: 2eed20377d (このIDを非表示/違反報告)
比羅(プロフ) - 面白いです。 頑張ってください (11月18日 20時) (レス) @page36 id: 68ad18c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - わかりました！たのしみにしてます！！！ (11月12日 12時) (レス) id: 2eed20377d (このIDを非表示/違反報告)
momokano627(プロフ) - リンゴさん» コメントありがとうございます！私情で申し訳ありませんが、最近色々と忙しく時間のある時にちょっとずつ書いているので、頻度は未定です。ちょっとだけの時もあれば、一気に何話も更新することがあるので、気長に待って貰えると嬉しいです！ (11月11日 20時) (レス) id: 2de2232d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますもも | 作成日時：2023年10月29日 3時
