お兄ちゃんと妹 2 【白布賢二郎】

妹と噂 ページ36

　
　
　
　
　
「つかなんで集合かかったの？部活の時でよくね？」




「集められてるのレギュラーだけだしな」






話を無視し続けたおかげでお昼を食べ終わり




集合場所の体育館へと向かう




昼休憩中の渡り廊下はやはり人が少なく




もしどうしてもひとりで静かにお昼を食べたくなったら




ここに来ようと密かに決めて太一の話題に相槌を打つ






「あ、そういえばお前もう見た？」




「なにを？」




「1年のめっちゃ可愛い子」




「最近みんなそればっか。見てないし正直興味もない」




「いや、見た方がいい。俺もチラッと見ただけだけどかなり可愛かったぞ。髪とかサラッサラだった。お前みたいに」




「俺が女みたいって言いたいのか？」




「いや褒めてんだよ。手入れしてないんだろ？なのにその髪質は羨ましいわ」




「前まではワックス付かなそうで嫌って言ってたくせに」




「最近のトレンドはストレートなんだよ。」




「ふーん」






太一の下ネタを含む雑談を受け流しながら歩けば




見慣れた体育館が見えてくる




体育館の入口には五色以外のレギュラーが集まっていて




1年のくせにいちばん遅いとかふざけてるなと思いつつ




こういう集まりには張り切って集まりそうなのにな




なんて違和感を抱きながら太一と話した






「次の練習試合いつ？」




「来週の土曜」




「うわー、テスト近いじゃん」




「赤点だと部停だぞ」




「んっふふ〜、2年で1番怪しいのは太一かなぁ〜！？」




「そ、そんなわけないじゃないっすか！」




「この前の小テストは？」




「………あ、さっき言った可愛い1年さ、」




「アッ、太一話逸らしたァ！」




「……またそれ？なに」





























「2年生に兄貴いるらしいぜ」






＿＿昼休みがもうすぐ終わる
　
　
　
　
　
　

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