第39話_______… ページ41
「あっ、え、うっん、と……そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「やかましいわ!!なんなんだお前!!」
「緑川さんもキヨも落ち着いて!!それとキヨの方がうるさい!!」
うん。叫んでいる私より、普通のキヨの方が、声がでかい。
コイツが本気で大声を出したら、全世界の生物が死ぬのではないのだろうか。
(死因:鼓膜破れ)
キヨに聞かれて、マズイ内容でもないのに、
フジさんは光の速さでキヨと距離を取り、コソッと耳元で話し掛けた。
「俺の知識上、確実に恋だよ。」
チラチラと、仲間外れにされた気分なのか、怒っているキヨを、
フジさんが確認しながら言った。
そ、そんな………
恥ずかしくて、動揺して、どうすればいいか分からない感覚。
そんな、恋だったのか。こんな恥ずかしい話と分かっていれば、ミクに相談したのに。
でも、ふと考えて、がっくりと落ち込んだ。
「え、どうしたの…?」
「自分のこの気持ちが恋だって気が付いたのは、すごく嬉しいんですけど………
その男の人が、絶対私のことを好きじゃないんですよ…」
フジさんが驚いたように、まばたきをした。
「あの人、私のこと、妹みたいに思っているみたいで……」
「ち、ちょっと待って。妹みたいに思ってるって…その男の人って、キヨじゃないの?」
「キヨ!?なんでアイツなんですか!?」
「あー?俺がどうしたー?」
驚いた。キヨが遠くで返事をしている。なぜキヨ?いや、嫌いではないけれど。
今度は、フジさんが落ち込んだ。
「緑川さんとキヨの結婚が決まったら、盛大な結婚パーティーを挙げようと、一人で考えてたのに…」
なんでそうなんの!?
いやいや待て待て。まず結婚て、話が進みすぎだろフジ氏。
キヨの気持ちも考えてあげてよ。こんな私なんかと結婚なんて、キヨが可哀想だ。
とにかく、あの人に対するこの気持ちが恋だと分かったり
フジさんの爆弾発言とか、頭がパンクしそうなため、取り合えず走った。
とにかく、恥ずかしすぎて、この場にいたくない。
「あ!!待って緑川さん!!その男の人の名前って!?」
後ろにいるフジさんに、ヤケクソで叫んだ。
「“こーすけ”です!!」
お城を出て村に向かって走った。
私がその名前を叫んだ瞬間、
フジさんとキヨが、真っ青な顔をしていたのにも気が付かずに。
「…おいフジ。アイツ今、なんて言った?」
「…“こーすけ”………?」
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すずみね - 更新がなくなってから影葉さんをずっと忘れられなくてまた来ちゃった...！また影葉さんの作品が見たいです！影葉さんがお元気でいられていることを願います。 (2020年4月21日 18時) (
レス) id: ca293ea056 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - これ、前に読んでからすっごい読みたくなってて、でも作品の名前忘れて見れなかったから見れて嬉しい… (2018年4月8日 7時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 逆に作者の窓になるまで「こーすけ」が「ヒラ」って気づかなかった( 。∀ ﾟ) (2018年4月6日 23時) (レス) id: b44d4e70a8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月桜奈(プロフ) - 普通にこのぱーかーのこヒラじゃない？と気づいた笑 (2018年4月3日 0時) (レス) id: a7c0f853f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - 兎の時でヒラだって気付いたw (2018年2月3日 3時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影葉
| 作成日時：2015年10月23日 18時
