第30話_______… ページ32
「電気を付けっぱなしにするとは何事だ…?」
風呂の電気を、二分間消し忘れただけでこんなに怒られなくてはならないのか。大臣が、執事に。
世の中、理不尽だな。
電気代は高いけども。そうだけども。
ここは城だぞ…?節電とかしなくていいだろ…?てか電気代下げればいいじゃん…ここお城だよ…?
ということで、絶賛フジと喧嘩中。
「せっかく緑川さんがいるんだから、俺じゃなくて彼女とじゃれてきなよ」
ぶっ飛ばすぞてめぇ、と言いたかったが、体は言うことを聞かない。
自分でも顔が真っ赤になって行くのが分かった。
「そうだぞキヨー。私にもちょっとくらい構えー。フジさんとばっかイチャイチャしやがってー。」
聞こえていただと!?あんな小さなフジの囁きが、Aには聞こえていたというのか。
A、恐ろしい子。
………!?
“フジさんとばっかイチャイチャしやがって”
そ、それはつまり、私ともイチャイチャしてくれ、という意味………!?
し、しかも、聞き間違いでなければ、構ってくれって……!
「うわぁ。何考えてんの?キヨ。お顔が真っ赤ですよー。」
腕を組んで、ニヤニヤと俺を見るフジ。よし。こいつ殴る。
とにかく、フジの整った綺麗な顔に右ストレートをかまし、メイドとAと城に入った。
「あ、あの、フジ様は…」
「気にするな。放っておけ。」
「は、承知致しました。」
メイドと俺のやり取りを見て、
「なんかキヨ、偉そう………」と怪訝そうに俺を見るA。どういう意味だ。
いや、偉そうも何も、俺偉いもん。大臣だもん。
「お風呂の電気で喧嘩かー。昨日はキヨ達、なんの喧嘩してたの?初音さん。」
「緑川様!!ミク、とお呼び下さい!!さん付けなんて!!」
「じゃあミクもAって呼んでね。」
微笑んだりはせず、無表情で言ったAだけど、
メイドは顔を真っ赤にして、「よろしいのですか!?」と興奮気味。嬉しそうだな。
女の友情が芽生えている所を、ボーっと眺めていると、
鼻息が荒いメイドが、焦ったようにこちらを見た。
「も、申し訳ありません!!キヨ様の前で、みにくい姿……」
「あー。俺そういうの気にしないから。適当にやってくれ。」
マジですか!?って、おい。言葉使いも崩れてきているぞ。メイド。
国王の前だったらヤバかっただろうな。と言いそうになり、慌ててその言葉を喉で止める。
国王なんて単語出したら、Aが不機嫌になる。
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すずみね - 更新がなくなってから影葉さんをずっと忘れられなくてまた来ちゃった...！また影葉さんの作品が見たいです！影葉さんがお元気でいられていることを願います。 (2020年4月21日 18時) (
レス) id: ca293ea056 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - これ、前に読んでからすっごい読みたくなってて、でも作品の名前忘れて見れなかったから見れて嬉しい… (2018年4月8日 7時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 逆に作者の窓になるまで「こーすけ」が「ヒラ」って気づかなかった( 。∀ ﾟ) (2018年4月6日 23時) (レス) id: b44d4e70a8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月桜奈(プロフ) - 普通にこのぱーかーのこヒラじゃない？と気づいた笑 (2018年4月3日 0時) (レス) id: a7c0f853f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - 兎の時でヒラだって気付いたw (2018年2月3日 3時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影葉
| 作成日時：2015年10月23日 18時
