S ページ11
紫耀side
俺…格好悪い。
嫉妬して、とかあり得ないよな。
恥ずかしさのあまり廉の顔を正視できない。
「しょお…」
呼ばれて、上を向くと
廉がぎこちなく唇を合わせてきた。
「うれしいで。」
そう言ってはにかむ廉が可愛くて、
廉の腕を力任せに引き寄せた。
「廉…俺さ、今いっぱいいっぱいだから、
あんま煽んなよ。何するかわかんないからな」
腕の中にあるあたたかな温もり。
ぎゅっと力強く抱きしめて
もう絶対に手放さない、そう決めた。
昔を懐かしんでは、あの日にはもう戻れないと
思って眠れない日々を過ごした事もある。
廉の笑顔を見るたびに、心を鷲掴みにされたみたいになって何も手につかない事もあった。
思えば楽しい未来よりも楽しかった過去ばかりを見ていた気もする。
大切なものを壊したくなくて、逃げ出したりもした。
でも、俺たちはこれから先の未来を自分の手で紡いでいくことができる。
「ここじゃ何だからさ、俺の家、行かない？」
耳元で囁くと
頬を赤く染めた愛しい顔が嬉しそうに微笑んでくれる。
「ええの？行きたい」
今までの距離を埋めるべく、
一歩ずつ歩み寄っていこう。
大丈夫、いつか、過去なんて越えてみせる。
廉の手を力強く握って、もう離さないと心に決めた。
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かのこ(プロフ) - 遥さん» 遥さん、コメントありがとうございます＾＾ 続編はR18設定となっておりまして、ご自身の設定の18歳以上にマークをつけないとご覧いただけない様になっております。大人な内容ですので、申し訳ございません。 (2019年3月4日 7時) (
レス) id: 8defde22ba (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 全話読ませていただきました。とても面白かったです！続編読みたかったのですが、エラー？みたいで、もう消されてしまいましたか？？ (2019年3月4日 0時) (レス) id: ffec1638f2 (このIDを非表示/違反報告)
かのこ(プロフ) - ありすさん、コメントありがとうございます！うれしいです＾＾ 実は甘々が好きなので、頑張って変化させていきたいなって思ってます♪ (2019年1月28日 18時) (レス) id: 8defde22ba (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - お話読ませていだきました。二人のぎこちなさがこれからどう変化するのか楽しみです！続きの更新楽しみに待ってます！がんばって下さい！ (2019年1月27日 22時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのこ
| 作成日時：2019年1月27日 11時
