【銀魂3z】勘弁してくれ沖田君

あまり興味が無い感じ ページ12

ジャンケンの結果、最初のプレイは総悟がすることになった。


「でも本当に良いの?」

「何がでィ」

「総悟まだクリアまでしてないんでしょ?私１回したから良いよ?」

「いや、疲れるだろィ。つーかそこまでこのゲームをしたいわけじゃねぇんでィ」

「なら何故とっとと返してくださらなかったんすかねぇ!!」


私ずっと君がクリアするの待ってたんですけどね!!
まさかのあまり興味がない感じでしたか!!

ゲームを起動しセーブデータを開くと、同じところで敵を倒し続けた甲斐あってか経験値は凄く高かった。


「凄いじゃんコレ。いっぱい武器強化できるよ!!」

「武器強化禁止縛りにしやしょう」

「なんで!!」

「そのほうが面白いからでィ」


なんだよその縛りドMかよ。と思ったが違うなこれは。
このドM用の縛りは私に向けたものだ。

自分を犠牲にして欲求を満たすタイプのサドか。とんでもないな。


起動した時点のステージは流石趣味で敵をエンドレスに殺していただけあって、スムーズに終わった。
しかし、次のステージから新しく出てくる特殊な動きをする敵に、総悟は悩まされていた。


「クソ、パターンが読めやせん」

「恐怖値めっちゃ上がってるけど大丈夫?もうすぐパニクるよ、この子」


この子、とはゲームの主人公のことである。
パニックゲージというものがあって、溜まると操作が効かなくなる。
アイテムは使えないから回復が出来ないし、好き勝手な方向に走り出したりするので、非常に厄介だ。


「チッ。交代でィ。やれ、A」

「え!?ちょ、何言ってるの!?てかこんな場面でコントローラー渡さないでよ!?」

「お前なら出来るさー。頑張れー」

「心こもって無さすぎでしょ!!」


いきなり手渡されたコントローラーに焦る。
しかしグチグチ総悟を責めている暇などない。変身もののアニメのように敵が私を待つことなんてないのだ。


「あーーもーーー!!!!ヤケクソだァァァァ!!!!」


その後、私の火事場の馬鹿力的なもので、なんとか場面をくぐり抜けることが出来た。
絶対後で仕返しする。

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