今日も今日とて推しが尊い 3 【影山飛雄】

105.推しを眺めるベストポジション ページ5

結局先生の意見が通った。




「やだ！！俺だって2学期始まるの憂鬱なんだもん！！！！お前らの言う事聞かない！！！！」





いや独身男性教師がもんとか使うなよ、とみんなドン引き。諦めたみんなはじゃあ出席番号順でいいよ、と初期の席になったのだ。





だが、私からしたらありがたかった。それはもう、とっても。





これから二学期、隣で毎日ビクビクしながら過ごさなきゃ行けなかった。ほんと、席替えありがとう、先生ありがとう。今回だけは先生の気分屋なとこに感謝する。





亜美と離れたのは残念だけども、初期の席、ということは…！






『推しを眺められる…！！』





私の席から眺める推しは素晴らしいのだ。ベストポジションなのだ。






そう、それに関わる前に戻ると決めた私にはうってつけの場所。隣にいると心臓もたないけど、やっぱり遠くから見る分には全然大丈夫だ。








…そんで後々こんな気持ち消えてしまえばいいのだ。






いや！！私はやっぱり勘違いをしてただけだったんだよ！！そう！！影山くんはただの、推し。そう、推し、推しなんだ。





お、自分に言い聞かせてたら推しフィルターかかってきたぞ…！！






ﾝﾝﾝﾝ始業式で疲れたのかな？！？！まだ授業始まった訳でもないのに頭グラグラさせてる！！






か゛わ゛い゛い゛。





うん、やっぱり私にはこれが丁度いいし、適度な距離感、って感じだ。







あんな話してた毎日は夢だったんだ、そう3年間影から推し続けてきた私への神様からのご褒美。





ありがとう神様。少しの間私に褒美を与えてくれて。






このご恩は一生忘れません、これからも私は推しを推し続けることを誓います。

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