3 ページ10
テスト返却。
流石に、まっさらなのはめんどくさい担任に捕まってしまうため、ある程度は埋めておいた。
テスト返却はその教科の担当の先生がやる。
だから勿論、国語のテスト返しは赤葦先生だ。
『あ〜…かっこいいな。』
ふとボソッ、と声に出る。
こんなに好きなのに、やっぱり高校生と先生って言うのが一番だめなんだろうな。
…私があと7年早く生まれていれば。
「……ささ…ささは…佐々原」
『へ？！』
赤「ぼーっとしすぎ。もうとっくに順番来てるよ」
色々考えていたら自分の順番になってしまっていたらしい。
そんなことより…
『…近くない？せんせ』
赤「そう？…それより、赤点とったわるい子にはそれなりの制裁が必要だよね」
私の答案に書かれた点数は30点、まぁ補習を受けるには妥当な点数であろう。
そして同時に目に入ったのは補習案内の紙。
『…言ったでしょ、手抜くって。』
目の前に出された解答用紙と補習案内の紙を少し無理やり、赤葦先生の手から奪うようにしてとって、そっぽを向いた。
ぼーっとしていた私のためにこちらに来ていた赤葦先生が教卓の方に戻っていく背中を見て少し寂しくなる。
ふと見えた先生の横顔もなんだか寂しそうに見えた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねうさぎ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます(><)キュンキュンして貰えて嬉しいです！書いてる作者もキュンキュンしてます（笑）ゆったり更新ですが応援して貰えると嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月16日 0時) (
レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - いいですねぇ……キュン死ます、更新頑張ってください！ (2019年8月11日 1時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねうさぎ | 作成日時：2019年7月27日 23時
