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連れてこられたのは人気の少ない場所だった。
海の家と海の家に挟まれているようなとこで、誰も通る人はいないだろう。
『け、京治…痛いよ』
ギュッ、と掴まれていた手が少し痛い。そう伝えると、はっ、とした京治は握る強さを弱めた。
そのまま、私は壁に追いやられ、京治は私に抱きついてきた。
『京治？どうしたの…』
赤「……したって言ったら呆れますか」
ボソッと耳元で言った言葉はよく聞こえなくてもう一度聞き返す。
赤「Aさんの水着姿が、他の人に見られているのが嫌で…！…嫉妬した、って言ったら呆れますか。」
少し感情的になった京治は、さっきより強く抱きしめて言った。
『ふふ、呆れるわけないじゃん。…ごめんね、全然嫌だって気づかなくて。』
そう言って私も抱きしめ返すと、京治は私からバッ、と離れた。
赤「…ほんとですよ。ていうか、先輩は不用心すぎです!!こんな胸元見える水着着て。こんな可愛い姿、俺以外に見せないでくださいよ…。」
こうやって怒ってる京治がなんだか可愛くてごめんね〜と背伸びをして頭を撫でていると、その手首を取られて、壁に押さえつけられた。
『け、京治？』
赤「…Aさん、なんも分かってないです。俺が後輩だからって、なめないでください。」
そういった彼は、いつもより強引に唇を重ねてきた。
『んっ…』
そして、いつもより長いキスに息が持たなくて、反対の空いている手で京治の胸元を叩くと、やっと離れる。
赤「…ちゃんと俺のモノだって見せびらかさないとですね。」
妖艶に微笑んだ京治の顔はさっき思っていた可愛い、なんて思ってた彼ではなく、雄の顔をしていて。
鎖骨にチクッ、と痛みが走ったと気づいて、恥ずかしさが襲ってきた。
『ちょっ、こ、これじゃあみんなに…』
赤「これくらいが、お仕置きには丁度いいです。」
あぁ、でもこんな京治もかっこいいな、なんて。すっかり虜になっている私は京治の鎖骨にも同じ赤い花を咲かせた。
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ねうさぎ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます(><)キュンキュンして貰えて嬉しいです！書いてる作者もキュンキュンしてます（笑）ゆったり更新ですが応援して貰えると嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月16日 0時) (
レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - いいですねぇ……キュン死ます、更新頑張ってください！ (2019年8月11日 1時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねうさぎ | 作成日時：2019年7月27日 23時
