苦労度54% ページ7
いつか、同じようなことがあった時に怒っていた先輩とはまた違くて、さらに怒っていた。もう怒りは最頂点に達しているんじゃないか。
美「藍、かっこ悪いよ。」
藍「っ…何よ、私だって試合に出たい…!」
美「でも、実力でAと勝負しなきゃ意味ないでしょ。」
美帆先輩は藍先輩から一時も目を逸らさずに、強い視線を送り続けながら言う。
美「そんなズルしてAに勝てて嬉しい?」
藍「…嬉しいわけないでしょ?!」
強く反抗した藍先輩を私と美帆先輩は目を離さずに話を聞く。
藍「私が3年間部活してきた意味は何?!最後の春高に大好きなみんなと出れないなんて…」
あぁ、美帆先輩だって試合に出たいのは同じだ。いくら酷いことをしたとしてもみんなバレーに対する気持ちは同じなんだ。
美「前も言ったけど、藍の努力はみんな知ってる。だからこそこんなことしてる、ってすごいショック。」
藍「それでもみんなと出れないんじゃ意味ないじゃない…」
美「意味なんかなくない。誰のトスでも上がることがスパイカーにとってはどれだけ嬉しいか。」
藍先輩はついに泣き出した。
『…先輩。』
藍「…なによ」
『私は先輩にされたこと、先輩が人を巻き込んでここまでした事許せないです。だけど今、先輩も私と同じ気持ちってことがよく分かりました。』
誰もがバレーに夢中なんだ。
だけど藍先輩はいちばん大切なことが見えなくなってしまったんだ。
そして、手段を間違えてしまったんだ
『試合中に何かあった時、裏で先輩がいるっていうのはすごい支えです。有難いです。先輩のこと眼中に無い時なんてありませんでした。いつセッターを奪われてもおかしくない、怖い、私も練習しなきゃって追い詰められたこともあります。いつでもライバルだと思ってます。』
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あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます!お互い頑張りましょうね! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します!(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして!素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります! (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス!更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年5月11日 15時