苦労人の恋愛 2 【赤葦京治】

苦労度81% ページ34

『終わったー！！！！』



夏休み最終日にして、めでたく宿題を終わらせることが出来ました白波です。期間内に終わったのなんていつぶりだろう(白目)



赤「おつかれ」




時刻は16:30。本気を出した私は数学と化学を2時間半で終わらせた。たまに眠気に勝てない私がたまにヘドバンしてたけど。←



今から家に出て、現地につくのは18:00頃だろうか。ちょうどいい。




『お祭り〜』




祭り自体は普通に楽しみだ。花火も好きだし、宿題頑張った甲斐があった。ただ、ちょっと、2人で、っていうのに緊張している自分がいる。




『…ちょっと身だしなみ整えるから玄関で待ってて？』




家にいたのですごいラフな格好だった。
少しでもオシャレをしたい、と思った。




赤「わかった。浴衣は？」




『今から着ろと？』




赤「…見たい。」




真剣な眼差しで見られるもんだから、断ることが出来ず、分かったと言い、赤葦を部屋からおいやる。




着付けは一応自分で出来る。から心配はない。




この前着たのは、須藤とお祭りに行った時。その時は浴衣が憂鬱で、嫌だったと正直思っていたが、今はそんなこと思わなかった。




…むしろ可愛く思われたい、なんて私らしくないこと思ったり。




これが好きのパワー？！強い。




私は急いで浴衣の着付けをし、ハーフアップにして、簪を差す。



申し訳程度にメイクもして、カゴバックを持って、転ばないように階段を降りた。




『お待たせ』



玄関のところに座って携帯をいじっていた赤葦はこちらを向いたと思ったら、もう一度前を向いた。



あ、変だったかな。気合い入れすぎた…？




『あ、似合って、無いかな。』




少し、ショックを受けている自分がいる。




俯いていると、赤葦はこちらを向いて私の両肩に手を置いて、私の目を見て言ってきた。




赤「そんなことない。…かわいい」




ド直球に言われたことが恥ずかしすぎて、顔が熱くなるのがわかる。だけど、すごく嬉しくて、笑顔でありがとう、と言った。

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